
「デジタル・クライシス対策」の市場傾向について
その他2026年7月27日 公開

デジタル・クライシス対策の市場において、今まさに需要が急増している業界や、最近特に目立っているトラブルの傾向について教えてください。
かつては一部のBtoC企業が中心だったかと思いますが、SNSの利用環境や法規制が変わる中で、どのような変化が起きているのでしょうか。
ご質問いただきありがとうございます。
デジタル・クライシス対策の市場は、ここ数年で大きな転換期を迎えています。
かつては飲食や小売といった消費者と直接接するBtoC企業が中心でしたが、現在は「インフラ」「金融」「メーカー(BtoBを含む)」など、あらゆる業界へと需要が広がっています。
特に、不祥事の隠蔽が困難になったことや、2023年以降のステマ規制(景品表示法改正)などを受け、コンプライアンスの観点から対策を強化する企業が急増しています。
最近のトラブルの傾向として、特に顕著なのが以下の3点です。
まず一つ目は、「情報の拡散スピードの指数関数的な加速」です。AIによる自動生成コンテンツやまとめサイトの進化により、批判的な投稿が数時間で取り返しのつかない規模まで急拡散する事例が増えています。
これを受け、従来の「平日の日中だけチェックする」体制から、24時間365日のリアルタイム監視への切り替えを検討される企業が非常に多くなっています。
二つ目は、「動画プラットフォームを起点とした炎上」です。TikTokやYouTube Shortsなど、テキスト検索では検知しにくい動画コンテンツによる告発や批判が相次いでいます。
これらは「死角」になりやすく、気づいた時にはすでに動画が100万回再生を超えているといった事態も珍しくありません。
そして三つ目は、「従業員の個人アカウントを通じたリスク」です。悪意のある投稿だけでなく、善意のつもりが守秘義務違反に抵触したり、プライベートでの不用意な言動が企業ブランドを毀損したりするケースが後を絶ちません。
これにより、外向けの監視だけでなく、社内向けのSNSガイドライン策定やリテラシー教育への投資も市場全体で活発化しています。
今の時代、デジタル上の危機は「防ぐ」だけでなく、「いかに早く見つけ、傷口が浅いうちに処置するか」という仕組み作りが経営の命題となっています。
もし自社の業界におけるリスクの傾向や、現状の備えに少しでも不安を感じる部分があれば、いつでもご相談ください。
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