株式会社プラセス
OA・自動車・エレクトロニクスなどの樹脂金型、 樹脂成形品及びプレス部品の組立販売
愛知県豊川市宿町権平24番地
自動車向けプラスチック部品の金型製作や成形を手がける株式会社プラセス。
同社で約30年間、金型設計に携わってきた鈴木さんは、現在タイでコーディネーターとして現地スタッフへの技術指導などを担い、定年後も海外の現場で働き続けています。
今回は、長年培ってきた経験がタイでどう活かされているのか、仕事のやりがいや働き方について伺いました。
定年を迎えた後、現在は1年契約の契約社員としてタイで勤務しています。
肩書はコーディネーターで、現地スタッフから技術面の相談を受けたり、仕事の進め方について指示や助言をしたりするのが主な役割です。
プラセスでは入社2年目から金型設計に携わり、その後約30年間、成形の試作なども経験しながら設計を中心に技術を磨いてきました。
タイには2024年1月から正式に赴任しています。
率直に言うと、うれしく感じました。
金型設計は、一人で考えながら図面を書く時間が長い仕事です。
日本では作業手順の標準化などが進み、以前と比べて現場で人に直接教える機会が減っていたため、少し寂しさも感じていました。
そんな中でタイ赴任の話を受け、「ここなら自分が培ってきた経験を人に伝えられるのではないか」と思ったのです。
これまでとは違う形で経験を活かせる、次のステップが開けたように感じました。
実際に赴任してみると、言葉の壁など想像以上に苦労する場面もあります。
それでも、自分の考えや経験を現地スタッフに伝え、良い結果につながった時の充実感は大きいものがあります。

若い頃は、自分の判断を中心に図面を書いていました。
しかし、経験を重ねるにつれて、設計だけでなく、その後の工程まで考えるようになったのです。
入社5年目頃からは、加工する人が判断しやすく、間違えにくい図面を意識するようになりました。
10年目頃には、より早く、安く、効率よく加工できる構造まで考え、その後は成形時にトラブルが起こりにくい金型も意識するようになっています。
こうした考え方は、失敗や苦労を積み重ね、周囲の意見を聞く中で身についたものです。
金型の中で動く「スライド」という部品について、現地スタッフへ改善方法を提案したことがあります。
基準通りの方法だけでは十分に対応できないケースだったため、過去の経験をもとに、材質を変えたり、構造を部分的に見直したりする方法をアドバイスしました。
金型は、一度失敗すると修正に大きなロスが生じます。
そのため、改善方法を伝えるだけではなく、「なぜそうするのか」という根拠まで説明することを大切にしています。
改善後、現地スタッフから「こういう方法もあるのか」と驚いたような反応が返ってきた時、知識や技術だけでなく、経験を伝える意味を感じました。
また、タイの現場では、日本と比べて設計基準や加工手順が十分に整っていない部分もあります。
しかし、最近では現地スタッフが加工手順書などを自ら見直し、ルールに沿って仕事を進める場面も増えてきました。
私がその都度指示しなくても、自分たちで考えて進められるようになっていることを、うれしく感じています。
人との接し方です。
赴任当初は、一度指示すれば伝わったものと思っていました。
ところが、言葉のニュアンスまで十分に伝わらず、間違いや失敗につながることがあったのです。
それからは同じ内容でも繰り返し説明し、相手がどこまで理解しているのかをこまめに確認するようになりました。
翻訳ソフトや絵も使いながら、「伝えたか」ではなく「伝わったか」を意識しています。
日本にいた頃は、職場と家の往復が中心で、人との交流はそれほど多くありませんでした。
一方、タイでは直接話をしなければ仕事が進みません。
会話を重ねる中で、自分の気持ちが伝わったり、相手の考えていることがわかったりすることに、コミュニケーションの面白さを感じるようになりました。
タイに来てから、改めて人と関わる楽しさや大切さに気づきました。

生活面では、大きな不安なく過ごせています。
周辺には日本食を扱うスーパーなどがあり、日常生活で困ることはほとんどありません。
保険にも加入し、体調を崩した際の受診先も決まっているので、その点も安心です。
また、食事や運動に気をつけつつ、休日はゴルフを楽しんでいます。
仕事では、現地スタッフに教える立場になった今も、毎日が勉強だと感じます。
「必要とされる」ということは、信頼され、結果を期待されているということです。
だからこそ責任を感じますし、以前より自分の行動を振り返ることも増えました。
1日に一つでも新しい発見があると、大きな充実感があります。
若い方には、失敗やトラブルから逃げずに向き合ってほしいです。
苦労した経験が増えるほど、問題が起きたときの選択肢や解決策が増えていくと感じています。
もう一つ大切にしてほしいのが、周囲とのコミュニケーションです。
私は長い間、一人で設計に向き合うことが多かったのですが、今振り返ると、仕事は一人ではできません。
周囲の人と意見を交わし、一緒に考えながら仕事を進める力も、技術と同じように身につけていってほしいと思います。

鈴木さんのお話からは、一つの仕事に長く向き合い、失敗や苦労も含めて経験を積み重ねることの価値が伝わってきました。
長年培った経験は、自身の技術力や判断力として活きるだけでなく、次の世代へ技術をつなぐ土台にもなっています。
kaiのコンテンツでは、今回ご紹介した内容以外にも、プラセスの職場環境や評価制度に関する口コミ・回答をご覧いただけます。
プラセスに興味をお持ちの方は、ぜひ会社選びの参考にしてください。
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