セコムジャスティック株式会社
施設警備 身辺警備(SP) イベント警備 その他特殊業務
東京都新宿区西新宿6-20-7 コンシェリア西新宿Tower's West
セコムジャスティック株式会社はセコムグループの常駐警備専門会社です。
商業施設やオフィスビル、空港、工場など、さまざまな施設の安全・安心を守っています。
今回は、厳格な安全管理が求められる国の重要施設の 警備チームを統率する司令職として、大勢の隊員を束ねている東京第一業務部所属の金子様にインタビューを行いました。
入社までのユニークな経歴や日常業務、職場のリアルな雰囲気など、施設警備の現場や仕事に関心をお持ちの方にとって興味深いお話を伺いました。
高校卒業後に家業の印刷会社を継ぐつもりで同業他社の門を叩き、2年弱の武者修行を経験しました。
その後は実家に戻って経営者の父と一緒に働き始めたのですが、3年ほどで自社はおろか地元の業界自体が衰退し、ビジネスが立ち行かない状況となってしまいました。
やむなく次の道を探す必要に迫られた中で選んだのが、百貨店やスーパーマーケットのテナントとして鮮魚店を展開している大手の水産会社です。
もともと釣りに親しんでいて、魚を食べるのも大好きだったことが志望理由でしたが、その後、28歳のときにセコムジャスティックへ警備隊員として転職しました。
入社後は東京都内の百貨店や大手企業のビルなどいくつかの警備現場を経験し、2019年12月に総勢50人弱の隊員がいる現在の警備チームへ配属されました。
当初は現場トップの司令職を補佐する副司令職の立場で、1年ほどで司令職に昇進して現在に至ります。
前職では鮮魚店で販売スタッフとして働き、お客様に威勢の良い言葉をかけながら売り場を活気づけることに楽しさを感じていました。
自分ではとても買えないような高級魚を扱うこともできたので、仕事自体はとても充実していたのですが、給与・賞与の支給額が著しく低いことが唯一のネックでした。
新人のうちは「今は仕方がない」と何とか納得していたものの、入社7〜8年の社員が任されるサブリーダークラスになっても、さほど年収が変わらないと知って驚きました。
その上の店長になれば待遇は一気に向上するのですが、そこまでのキャリアアップを果たすにはかなりの年月がかかりそうでした。
そんな状況下で長女が誕生し、「このままでは生活が厳しい」と将来の不安を抱いていたところ、当時セコムジャスティックで警備隊員として働いていた小学校の頃からの先輩に誘われて転職を決意しました。
毎朝の出勤後は、前日夜間の現場責任者から引き継ぎを受けることから始まります。
その後、クライアント側に提出する警備日誌とメールをチェックして朝礼に出ます。
朝礼は計2回あります。
1回目は、セコムジャスティックと同様に、施設内の清掃・設備業務などを請け負っている複数の事業者と一緒に行います。
2回目は、施設内の事務局に出向いて前日の状況などを報告し、例えば「本日はこのような要人が来訪するので駐車場の枠を確保しておいてほしい」といった連絡事項を確認します。
それが終わると施設内のセンターでモニターの監視業務に従事し、気になることや対応すべきことがあれば現場の隊員に状況確認などの指示・命令を出します。
監視業務以外の仕事としては、事務局の関係部署や事業者との打ち合わせ、社内業務の一環として管理職が担う隊員の人事マネジメントをこなしています。

わかりやすくいえば「一筋縄ではいかない難しい現場」です。
施設は警備の決まりごとがしっかりしている半面、その時々の状況に応じてルールの運用が変わることもあります。
炎天下で立ち続けるような肉体的な厳しさは課せられない仕事である代わりに、施設で活動するそれぞれの関係者への適切な対応を、常に気にかけて行動しなければならないという難しさがあります。
また、ある程度の規模がある特殊な施設の安全は1人だけでは守れないので、チームワークが欠かせません。
施設内で急病者が出た際の迅速な処置を含めて、それぞれの隊員が自分の役割をきちんと理解していなければ、本来やるべきことが抜け落ちてしまうリスクが高まります。
そうしたことが起こらないよう、さまざまな事態を想定した日常の訓練にも力を入れています。
加えて、これは滅多にないことなのですが、諸般の事情で出勤する警備員の数を急きょ変更しなければならないことがあります。
例えば通常休日である土曜日に重要な会議が開催されたりする場合です。
その場合は施設を通常どおり開けていなければならないため、休日の予定出勤者より多くの、平日の昼間と変わらない人数での警備体制を整えなければなりません。
一般的な警備現場であれば、普段は別の場所で勤務している隊員をヘルプとして呼ぶこともできますが、セキュリティが厳しい施設にチーム外のメンバーを入れるとなれば事務局から一定の条件が課せられるため、それをクリアするのは容易ではありません。
もう一つ挙げると、施設来訪者が増える繁忙期の対応の難しさです。
訪問者が増えれば一人ひとりの手荷物検査にも追われるのですが、それに気をとられているうちに不審者が紛れ込んでしまうと大変なことになりますので、入館管理のチェックが甘くならないように細心の注意を払っています。
隊員と日常的に言葉を交わすだけでなく、一人ひとりの話をよく聞くことを大切にしています。
現場の仕事が気苦労も多いことはよく理解していますので、みんなが言いたいことを自由に言えるように、「でもね」などと相手の話を否定しないことを心がけています。
また、いかなるときも司令職として的確な指示を出せるようにするため、施設内の正確な状況を常に把握することを意識しています。
さらに、隊員の采配にも気を遣っています。
平日の勤務者は38人いるのですが、施設が閉まる夜間は通常8人体制となります。
限られた人数で有事に対処しなければならないこともあり得ます。
万一の場合も、力量のある隊員だけに業務負担が偏らないよう、どのメンバーをどのポジションに配置し、どんなミッションを受け持たせるかを瞬時に判断して指示を出すことを重視しています。
良好なチームワークを維持する上では、隊員同士の相性も見ています。
セコムジャスティックに限ったことではなく、何人もの人が一緒に働く職場では「この人とはうまが合わない」と感じるケースがあっても不思議ではありません。
人間社会の常識を踏まえ、現場において誰と誰を組み合わせるのがベターかということを考慮しています。

ひと言で「施設警備」といっても、施設ごとに重視される警備内容の特性はさまざまで、注意すべきポイントなども異なります。
さらに、施設側の担当者が代われば重視することも変わる場合が多いので、その時々に求められる状況に合わせていく必要があります。
そのような変化に適合した対応を逐次とるのは大変ですが、現場で工夫してやりきることが仕事の面白さにもつながっています。
大変な仕事ではありますが、事務局から受けた警備体制のオーダーにうまく対応し、不測の事態が起こらなかったことを感謝されたときも働きがいを実感できます。
我ながら大らかなほうだと感じる私自身のキャラクターもあってか、隊員たちは仕事のことから自分の体調のことまで何でも気軽に話してくれますので、コミュニケーションは取りやすいと思っています。
3人の副司令との役割分担も円滑で、現場のチームワークを引き出せていると感じます。
一人ひとりの勤務時間がバラバラなので、なかなか全員で集まりにくいのですが、メンバーの異動が決まったときなどは希望者を募って送別会を開くこともあります。
どの隊員もオンとオフの迅速な切り替えに長けていて、緊張感を緩めても構わないオフの時間は明るく和やかな雰囲気でありながら、いざとなると瞬時に仕事のスイッチが入るのはすごいと感じています。
先ほど申し上げたように、公共性の高い重要施設の安全を守る警備は一筋縄ではいきません。
だからといって、司令の私が眉間にしわを寄せてガミガミと愚痴や小言ばかりを口にしていれば、隊員たちも嫌な気持ちになってしまうでしょう。
そんなマインドにさせないように、職場ではなるべく笑顔で振る舞うようにしています。
このチームが良い組織であるのは間違いありませんが、まだまだ伸びしろがあると感じています。
緊急事態をうまく切り抜けたときも「もし別の隊員が対応していたら、どんな結果になっていただろうか?」と考えることがあります。
これは永遠のテーマではあるのですが、今後の課題は成長途中にある隊員の能力をどう底上げするかということです。
すでに高いレベルで仕事ができている隊員もいる中、能力差を埋めていくことが組織全体として良い仕事をすることにつながると考えています。
セコムジャスティックは隊員のマンパワーが肝要な会社なので、現場に配属された人材をいかに高い次元で使いこなせるようにするかが重要です。
自分としては最初から高望みをすることも、あきらめることもしないで人材を育てていかなければならないと考えています。
そして、一人ひとりを最も良い状態で使っていくために、私が効果的だと認識している方法論を副司令などに浸透させたいと思っています。
セコムジャスティックは、働きながら自分が好きなことを継続できる良い会社だと思います。
私は子どもの頃から40年以上にわたって空手を続けており、今も選手兼指導者として活動しています。
今の警備チームには学生時代からサッカーを続け、遅番の日の出勤前や勤務明けにプレーを楽しんでいる隊員などもいます。
現場においては24時間勤務のシフトで拘束時間が長い日もありますが、休日はしっかり取れます。
自分自身もワーク・ライフ・バランスを整えることが良い仕事につながると考えているので、毎月のシフト編成を調整する副司令には、各隊員から休日希望が出されれば基本的にすべて叶えるよう伝えています。
社会人になったからといって学生時代に打ち込んでいたことをやめてしまい、仲間との付き合いも途絶えてしまうのは絶対に良いことではありません。
仕事で行き詰まったときに仲間が助けてくれたり、趣味の世界が精神的な逃げ場になったりすることは、私自身が経験しています。
もちろん、学生時代のような頻度では楽しめない趣味もあるかと思いますが、セコムジャスティックで仕事をしながら好きなことを続け、人生を謳歌していただければうれしいですね。