
人材育成ロードマップについて
研修・教育・フォロー体制2025年11月5日 公開

貴社では、統合力を養うための育成システムを導入されていると伺いました。その内容について、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。
ご質問をいただきありがとうございます。
人材育成ロードマップは、建築設計に必要な意匠・構造・設備といった専門知識を組み合わせ、建物全体を捉える「統合力」を養うための体系的な育成システムです。
各分野で、以下のステップを段階的に踏むことで、専門性と複合的な視点を身につけます。基礎から始め、徐々に対象と視野を広げていくステップアップ方式で育成します。
職種ごとの人材育成ロードマップは、以下です。
<意匠のロードマップ>
■1〜2年目:基礎技術と広い視野の獲得
多様な用途の設計に関わりながら、各分野の基礎(法規、作図、計算など)を学びます。
■3〜4年目:専門性の確立とマネジメント能力の習得
コスト意識を持ち、プロジェクト全体の工程を見渡す力や、品質管理能力を養います。
■5〜6年目:チームの統率と原理の追求
リーダーとして社内外を巻き込む力や、技術の根底にある原理を追求する高度な思考力を身につけます。
■7年目以降:キャリアの深化
一つの専門分野を極める道、あるいは他分野を経験するローテーション配置により、さらに高いレベルの「統合力」を持つ設計者を目指します。
<構造のロードマップ>
■1〜2年目:基礎技術の習得
床やスラブといった二次部材の検討・作図から計画までを担当し、構造設計の土台を固めます。
■3〜4年目:設計範囲の拡大
建物全体の設計へと進み、主フレーム(柱・梁)や地震力といった外力まで視野を広げ、より複合的な設計スキルを身につけます。
■5〜6年目:応用力・指導力の獲得
技術の「原理」を深く追求し、より高度な構造デザイン力や、社内レビューを担える指導力を養います。
<設備のロードマップ>
■1〜2年目:基礎設計力の習得
設備規模の決定や負荷・照度設計などを通じて、環境設備の基礎を固めます。
■3〜4年目:建築全体の統合
専門領域の品質管理能力を高めると同時に、意匠・構造を含めた建物全体の統合を学びます。
■5〜6年目:原理の追求とチームの統合
熱・流体力学などの「原理」を深く追求し、主担当としてチームや部署をまとめる高度な思考力を養います。
■入社7年目以降:キャリアの深化
6年間の育成期間を経て、個人の希望や適性に応じたキャリアを選択できます。
人材育成ロードマップについては、以下HPに詳しくまとめていますので、ご興味のある方はこちらをご覧くださいませ。
キャリア設計図|働く環境|採用サイト|株式会社 類設計室
類設計室では一人ひとりのキャリア形成を支援しています。設計職編では、設計事業部における人材育成プログラムについて紹介しま…
