研究内容について
仕事内容2026年10月8日 公開
大学で研究を行っており、就職後も研究開発職に就きたいと考えています。大学での研究と、日光化成の研究開発職には、具体的にどのような違いがありますか?
ご質問をいただきありがとうございます。
最も大きな違いは、「真理の追究」か「社会への実装」か、そしてそこに「顧客」が存在するかどうかです。
大学での研究は、主に「基礎研究」を解き明かすために自然の仕組みや法則を明らかにすることが目的です。
今すぐ世の中の役に立つかは問われず、超長期的な視点で、基本的には自分のペースで研究を進めることができます。
一方で、私たち民間企業の研究所が行っているのは「応用研究」です。
目的は、その技術を「どう役立てるか」を考え、具体的な製品として社会や産業で使える形に落とし込むことです。
時間軸は中短期であり、何より「利益を出して企業を存続させること」が絶対条件となります。
学生の皆さんが混同しがちなポイントを、以下の3つのリアルな違いとしてまとめました。
1.「顧客」の有無
大学の研究室にはお客さんがいません。
しかし、日光化成の応用研究は、常に顧客とのコミュニケーションから始まります。
80年近くの歴史で培った独自の技術(シーズ)をベースに、顧客の「ここを改善したい」というリアルな要望(ニーズ)を対話で引き出し、二人三脚で製品を造り上げていきます。
2.「設備」に対する発想の転換
「潤沢な最新設備があって当たり前」というのは学校までの常識です。
まだ製品化が決まっていない段階の製品に、何億もの設備投資をしていたら企業は倒産してしまいます。
ボタンを押せば自動で製品ができるわけではなく、今ある設備を工夫し、泥臭く試作を繰り返すのがプロのモノづくりの現場です。
3.「理論」か「現実」か
大学の研究に慣れすぎていると、ラボで完璧な配合(レシピ)を決めることだけが研究開発だと捉えがちです。
私たちはそのギャップを埋めるため、小ロットの試験生産や現場レベルでの微調整を徹底的に行う「商品開発センター」という組織を立ち上げ、現場に寄り添う体制を構築しております。
大学の研究が「学校の延長線上の自己完結」であるならば、日光化成の研究開発は「技術を武器に、顧客と共に市場での問題点を解決するビジネス」です。
閉じこもった研究から脱却し、自分の作った素材で新幹線や風力発電が動いている、そんな感動を、ぜひここで味わってください。