離職率を下げるための取り組み
離職率について2023年8月9日 公開
離職率を下げるために努力されていることがあれば教えてください。
ニチイホールディングス人事部です。貴重なご質問をいただきありがとうございます。
2023年度の新卒入社の社員を対象に、さまざまなOJT制度や研修制度を実施し、新入社員たちの悩みや不満に耳を傾けてフォローできる環境づくりを整えております。
また、弊社の仕事内容は介護・医療・保育とさまざまですが、各職種の募集定員に合わせた採用活動を行っております。
具体的には、以下のような取り組みを実施しております。
▼現場配属を見据えた採用
弊社の新入社員は一括で「総合職」という形で採用されます。そして、入社後の新人研修を経て、介護・医療・保育などの現場へ配属されます。
以前は、例えば介護職を希望していた社員を「総合職」として採用し、本人の適正や現場の状況を鑑みて、最初は介護ではなく保育の現場に配属する、というような配属を行うこともございました。
長い目で見れば、介護・医療・保育という各現場を経験した方がキャリアの幅が広がるというメリットもございますが、一方で「最初から希望に即した配属をして欲しい」という意見も多くございましたので、現在は本人が採用時に希望していた職種に配属される流れとなっております。
現在は、例えば、介護職を希望していた社員を「総合職」として採用し、入社後の新人研修を経て、介護の現場に配属する、というような流れになっております。
▼OJT制度
新入社員が現場で働くために必要なスキルや知識を、上司や先輩（OJT担当者）が実務を通じて指導していく教育制度です。2023年度の新入社員（総合職）は、いきなり現場には配属せず、まずは本社配属となり本社で勤務をしております。
OJTを通じて現場で働ける知識を身につけた後に、正式に現場へと配属となります。
▼1on1（ワンオンワン）ミーティング
上司と部下が一対一で行う面談です。業務の進捗確認や目標設定だけでなく、悩みや不満についてもこまめなヒアリングを行います。業務面での成長とメンタルケアを目的としています。
▼ブラザーシスター制度
「ブラザーシスター制度」というメンター制度を導入し、新人社員の悩みや不安を年齢の近い先輩社員が聞ける体制を整えております。「タテ・ヨコの人間関係だけでなく、ナナメの人間関係も増やせるように」という社員からの要望で実現しました。
新入社員の方から人間関係を構築しようと努力するのは大変なので、先輩社員の方から積極的に歩み寄って円滑な人間関係を作れるように配慮をしております。
新人時代にこの「ブラザーシスター制度」を利用して、先輩に悩みを聞いてもらえてよかったと思う社員は、数年後に、今度は自身が「ブラザーシスター」の立場になったときに、親身になって新入社員の相談に乗ってくれるだろうと思います。
なお、「OJT制度」と「1on1（ワンオンワン）ミーティング」の実施状況は、弊社独自の「マネジメントシステム」を用いて管理しています。
新入社員に対して手厚いフォローを行うことで離職率低下を図っておりますので、OJT担当者に任せきりにならないように、実施状況をシステムで可視化し、会社として状況を把握できる体制にしております。
働きやすい環境づくりに関しては、まだまだ改善の余地があると思っておりますので、今後も社員の声に耳を傾け、社員が働きやすい環境づくりに努めてまいります。
