中尾工業株式会社
輸送用機械器具製造業
佐賀県鳥栖市酒井西町680-5
中尾工業で溶接工程の班を率いる森田さん(41)。
入社から1年7か月、現場で自らも手を動かしながら、人員配置・教育・進捗管理までを一気通貫で担っています。
家族との時間を守れる日勤という働き方を軸に転職を決めた背景、班長としての具体的な目配り・声かけ、品質に対する矜持、そして未経験者に向けたリアルなメッセージまで、率直に語っていただきました。
森田:森田と申します。入社して1年7か月ほどです。
現在は自工程の溶接ラインで班長を務めています。
溶接作業や品質確認に加え、段取りの指示、作業者の教育、進捗の見立てと人員配置、他班との連携までを担当しています。
人員が十分でないときは自分も前に出て作業し、同時に育成を回すスタイルです。
森田:結婚を機に引っ越し、製造業で“日勤オンリー”の仕事を探していました。
夜勤中心の働き方だと、子どもが小さい時期に顔を合わせる時間がどうしても削られてしまいます。
家族との時間を大切にしたかったのが大きな理由です。
中尾工業を見学したときに職場の雰囲気や仕事内容が自分に合うと感じ、入社を決めました。
森田:車両向けの細かな部材を溶接する工程を担当しています。
作業標準に沿って品質を外さないことが大前提。
そのうえで「今日の人員と物量でどの順で流すか」「どこで詰まりやすいか」を朝イチに見立てて、段取りの手直しや人の入れ替えを判断します。
終わりそうな工程を見つけたら次の段取りに先回りし、空きを作らないこと、現場の“回り”を止めないことが班長の仕事だと考えています。
森田:年次や年齢よりも「できること」で任せてもらえる点です。
工程の全体像を掴み、段取り・品質・安全の優先順位を自分で判断できるようになるほど、任される範囲が広がります。
ラインが計画通りに回り、良品を自信を持って出荷できたときは、やはり手応えがあります。
森田:まず“声かけの間合い”です。
集中が切れそうな人には軽い雑談でリズムを整え、質問しやすい空気をつくっています。
もう1つは“だらだら残業を許さない”ことです。
1時間で終わる作業を2時間かけるのではなく、終わったら切り上げ、次の仕事を覚える。
頑張る人が報われる現場を守るための線引きです。
全員がその基準を理解すると、自然と工程全体のスピードと品質が上がります。
森田:自分で買いたいと思える製品品質を守ることです。
中途半端な部品は出さない――先輩に言われたその一言が今も軸にあります。
もう1つは「一生懸命さ」。
不器用でも構いません。
誠実に向き合う姿勢は必ず周囲が見ていますし、次の仕事を任せる判断材料にもなります。
森田:以前は料理の世界で板前をしていました。
技を覚えれば任され、任されれば収入も上がる――その職人気質の世界観は製造現場にも通じています。
製造のいくつかの現場を経験して感じるのは、仕事を覚え、段取り力を磨くほど、現場は確実に楽になるということです。
入社後ほどなく班長を任されるようになり、努力や姿勢が処遇に反映される実感も得られました。
森田:小さな“詰まり”を放置しないことです。
例えば、終わりかけの工程を見かけたら次工程の手元に先回りして声かけする。
逆に“がんばっている人にしわ寄せが行く”状態は見逃さない。
そうしたひとつひとつの介入で、ライン全体が軽くなります。
最近は他班の班長とも密に情報を合わせ、工程間の段差を減らす話し合いを増やしています。
森田:逃げずに向き合えば必ず楽になる――という実感です。
最初はしんどいことも、覚えれば段取りが見えてきて、任せられる範囲が広がります。
誠実に取り組む人を現場はちゃんと見ています。
自分の姿勢次第で環境を好転させられると信じられることが、続けられている理由ですね。
森田:現場の“回り”をもっと良くしたいです。
他班との連携を強め、工程間のムダや待ちを減らす。
育成面では、任せられる人を増やし、自分の手を空けて新しい改善に踏み出す余白をつくる。
結果として、品質・効率・働きやすさの三つを同時に上げていきたいです。
森田:未経験でも問題ありません。
大事なのは、やる気と覚える姿勢です。
年齢や入社年次ではなく、できることが評価されます。
不器用でも一生懸命に取り組む人を、現場は必ず見ています。
質問しやすい雰囲気づくりも意識しているので、安心して飛び込んできてください。
やってみて合う・合わないを確かめてください。
その一歩が、任される仕事の広がりにつながります。
日勤という働き方を基軸に家族との時間を守りつつ、現場の中心で「作業・育成・段取り」を同時に回す森田さんの言葉からは、段取り力・公平性・一生懸命さの尊重という一貫した価値観がにじみ出ています。
未経験でも姿勢次第で伸び、任される。
そんな手応えのある現場づくりが、中尾工業の魅力として印象に残りました。
2026年6月16日 公開
2026年6月16日 公開