株式会社プラセス
OA・自動車・エレクトロニクスなどの樹脂金型、 樹脂成形品及びプレス部品の組立販売
愛知県豊川市宿町権平24番地
今回は、愛知県に本社を構え、自動車向けプラスチック部品の金型製作や成形などを行う株式会社プラセスに所属する佐藤さん、船江さんのお二方にインタビューしました。
海外赴任に挑戦し、中国工場の総経理(社長)を務め、帰国後は営業部の営業主任として活躍する船江さん。
船江さんに続いて中国工場の総経理に就任し、現在は2つの現地工場を統合するという一大プロジェクトを進めている佐藤さん。
ともに生産技術という部署で技術職として働き、海外赴任を通じて管理職へステップアップしているお二方は、今後のプラセスを担っていく中心人物です。
今回は、1年違いの先輩後輩関係でもあるお二方に、株式会社プラセスを選んだ理由や海外赴任について伺いました。
自己紹介と入社理由
佐藤:中国にある金型工場で総経理(社長)を務めている佐藤と申します。
入社してから14年間、国内の金型工場で生産技術を担当し、技術グループ長を務めていましたが、2023年に海外赴任のお話をいただき、思い切って中国に赴任しました。
主な仕事内容は、プラスチック部品の金型づくりを行う中国工場の運営です。
入社のきっかけは、もともと学生の頃から車関係の仕事をしたいと思っていたことと、当社の工場見学で金型やプラスチックがつくられる過程を見て、興味を持ったことです。
船江:国内工場の営業部で営業主任を務める船江と申します。
入社以来、日本でも中国でもずっと金型の製造に携わっており、帰国後の2024年4月から営業部に異動しました。
仕事の内容は営業で、お客様への提案や製品の販売といった活動をしています。
大学(工学部物質工学科)在学中に、人々の生活を支えるプラスチック製品について学んだことがきっかけで、プラセスへの入社を決めました。
お二方のご関係
佐藤:私は勤続15年目、船江くんは私の1年後に入社してきた後輩です。
同じ部署(生産技術)に配属されたのは、入社後1年くらい経ってからだったかな?
船江:
半年後ですね。
私が中国へ行くまで同じ部署で働いていました。
年が近いこともあり、一番といっていいほど親しく接してしていただき、公私ともに面倒を見てもらいましたね。
佐藤:
そうそう、先輩後輩という関係で仕事をしつつ、プライベートでもよく遊んでいました。
途中で船江くんが中国に行きましたが、私達のいた生産技術部は、もともと中国工場と頻繁に連絡を取り合う部署だったこともあり、距離が離れても交流は途切れなかったのです。
今回、私が中国工場へ総経理(社長)として赴任する際も、船江くんに連絡して仕事の引き継ぎから生活面のことまで相談に乗ってもらいました。
船江:
お互い頼りにしている存在です。
佐藤:ここまで仕事を続けられたのは、とにかく職場の風通しが良く、質問しやすいからだと思います。
私が新卒、未経験で配属された生産技術部は、名前の通り知識が必要な場所です。
しかし、上司や先輩方が普段から「わからないことはあるか」「何かあったらすぐ聞いて」と気にかけてくれましたし、他部署や他工場にも簡単に質問できる環境だったので、勤続1年目から一人で仕事の悩みを抱え込むことなく、伸び伸びと働けました。
また、知識を身につけるにつれて、自分の成長を実感できることも、モチベーションアップにつながっています。
船江:私の場合は、人間関係の良さです。
プラセスには、社員個人の成長を喜び、全力で応援してくれる企業風土があります。
一例として、私が中国から帰国後、2024年3月に開催された技能競技会へ参加したときのことです。
海外赴任中も日本の工場と密に連絡を取っていたとはいえ、7年間日本を離れていたにもかかわらず、就業時間中に競技会の練習時間を取ってくれたり、有資格者の先輩が技術指導をしてくれたりと、会社が一丸となって私を応援してくれました。
結果は、成形技能士として最優秀賞を獲得。
皆さん我がことのように喜んでくれて、お祝いの言葉をたくさんいただきましたし、社長からも直接「おめでとう」と声をかけられ、うれしかったですね。
目標に向けて皆で力を合わせて進んでいこうという雰囲気が、私のモチベーションにつながっています。
海外赴任のきっかけ
佐藤:海外で働くこと自体に興味を抱いたのは、入社6年目、タイの工場へ2ヵ月間の短期出張をさせてもらったときです。
このときの経験と、スキルアップしたいという思いがあったため、海外赴任の打診を受けた際に挑戦することを決断しました。
実際に中国で働いてみると、想像以上の土地の広さ、工場の規模の大きさに驚きました。
ただ、皆さん顔を合わせたらあいさつするなど、雰囲気は日本の工場と同じで、風通しも良く活気がありました。
船江:それまで佐藤さんと同じ部署で働いていたのですが、30歳で中国工場へ赴任しました。
何か新しいことに挑戦してみたいと思っていたときに、海外赴任の話があったことから、自身が成長するために挑戦しようと決意しました。
実は、それまで私は海外に行ったことがなく、もちろん現地の言葉も話せないので、海外赴任が人生初の海外です。
佐藤:私もタイの短期出張が人生初の海外でした。
ちなみに、現地の言葉を話せるようになるまでどれくらいかかりました?
船江:中国には7年いましたが、ある程度、日常会話ができるようになったのは赴任してから3年前後です。
現地に日本語を話せる中国人スタッフが複数名在籍しているため、仕事の面では助けてもらえます。
ただ、私生活の場面まで現地のスタッフにサポートしてもらえるわけではありませんし、最初は苦労しましたね。
海外赴任して良かったこと
佐藤:中国の金型工場には、自動車部品も、それ以外の製品の依頼も届ので、日本の工場では触れる機会の少ない新製品の立ち上げや量産に携われます。
新しい仕事、新しい技術を通じて自分の知識も深まっていきますし、経営についても学びながら実践していけることに、楽しさを感じていました。
現在は、華南にある成形工場と金型工場の統合を行うメンバーとしての仕事も任されています。
会社の統合や現地の法律の勉強など、日本では絶対に経験できないプロジェクトなので、大変ですが、大きなやりがいも感じます。
船江:30歳で中国に赴任したことによって、日本ではいちプレーヤーだった私が、いきなり現地のナンバー2に変わりました。
プレーヤーからマネージャーになると、プレーヤーではできなかった仕事を担当するようになります。
大きなプロジェクトの担当者として全体の調整をするのは大変でしたが、佐藤さんと同じく、日本にいたらできない仕事なので達成感がありました。
また、マネージャーという立場に立つことで視座が高まり、自分主体ではなく会社やお客様の視点でものごとを考えられるようになったことも収穫です。
佐藤:中国にいると、日本で働いていたときとは違った視点で仕事ができるようになりますよね。
船江:そうですね。
日々、与えられた仕事をこなしていく立場から、お客様目線で提案やアドバイスができるようになりました。
まだまだ勉強中ではありますが、中国での経験があったからこそ、帰国後も営業部の営業主任という務めを果たせていることを実感します。
海外赴任の苦労
船江:佐藤さんも感じていると思いますが、一番は言葉の壁です。
現地の工場には日本語を話せる中国人スタッフがいるため、私のように全く現地の言葉を話せなくても、通訳者を介して仕事の指示は出せます。
しかし、文化や考え方が違う以上、細かいニュアンスが伝わるとは限らないので、伝えたいことを正確に伝えることに苦労しました。
佐藤:まさしく、今言葉の壁にぶつかっています。
私も「ニーハオ」だけ知っているという状態で現地に入ったため、1週間に一度はニュアンスの取り違えが起こります。
たとえば、日本人同士だと主語がなくても会話は通じますが、主語を省くと直訳された場合に意味が変わってしまうのです。
最近、主語や述語を意識して、少しずつ現地の通訳者が翻訳しやすい伝え方ができるようになってきました。
食事面に関しては、個人的に辛いものと脂があまり得意ではないので、慣れようとしている最中です。
船江:私も辛いものは得意ではなかったのですが、あまり苦労はしませんでした。
慣れもあると思います。
帰国してからは、日本食の辛さが物足りなく感じるようになりました。
佐藤:進化ですね。
佐藤:風通しの良さですね。
仕事でわからないことがあるときに一人で悩むとストレスになりますし、仕事も進みません。
プラセスは、新人時代から今まで変わらず、気軽に質問や相談ができる環境だったからこそ、成長することができました。
私も、中国で部下が質問しやすい、相談しやすい環境づくりに取り組んでいるところです。
船江:人間関係の良さ、チームで働くことを重視していることが魅力だと感じています。
上司や先輩がセミナーの受講を勧めてくれたり、資格取得のアドバイスをしてくれたり、チーム全体、会社全体でレベルアップしていこうという雰囲気なので、働きやすいですね。
佐藤:まだまだこれからですが、日本で行っていた個人面談は、普段話せない社員の悩みを聞く場、個人の目標設定や成果を確認する場として便利なので、中国でも取り入れようとしています。
船江さんは、日本に帰ってきてこれが良くなったなと感じた取り組みはありますか?
船江:現場力向上活動です。
日本にいた頃も行っていた活動ですが、金型部の各部署から人員を集めて改善案を募る際に、「どうすれば自分達の部署が楽になるか」という発想だったのが、「会社全体が楽になるアイデアはないか」を考える場に変わっていることに驚きました。
日本の環境が良くなっているなと感じます。
佐藤:社長自ら参加していて、活動を通じてアドバイスをもらえるし、勉強になりますよね。
私も日本の改善活動が良いなと思っていたため、中国でも取り入れられるよう努力しています。
佐藤:プラセスは、成長したいという気持ちに応じた教育制度があり、やる気があれば海外赴任のような挑戦もさせてくれる会社です。
経験がなくても、成長して成果を上げれば評価されます。
昨年からは海外工場の短期研修制度も始まりました。
一緒に働き、会社全体のモチベーションを上げましょう。
船江:プラセスは、自分の成長を実感できる会社です。
真剣に、やる気を持ってチャレンジすれば挑戦する機会を与えてもらえますし、良い結果を出せるように会社全体が応援してくれます。
自分の成長が、チームメンバーだけでなく、お客様やユーザーのメリットや喜びにもつながるので、ともに働き、成長しましょう。
今回は、株式会社プラセスの佐藤さん、船江さんのお二方に、入社理由や会社の魅力、海外赴任について伺いました。
両者のお話を聞いて感じたのは、若手社員のチャレンジや成長を後押ししてくれるプラセスの企業風土と、海外赴任に挑むやりがい、そして距離が離れても変わらない人間関係の確かさです。
kaiのコンテンツでは、今回ご紹介した内容以外にも、プラセスの職場環境や評価制度に関する口コミに多数回答しています。
やる気があれば未経験から活躍できる企業、海外赴任できる企業に興味をお持ちなら、ぜひ一度、口コミと回答を確認し、入社の判断材料にしてみてください。
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