親族経営について
企業理念・経営方針について2023年6月29日 公開
「創業者一族のオーナー企業によるトップダウン経営」という口コミを見たのですが、本当なのでしょうか。同族経営であることは事実かと思いますが、同族経営の特徴やメリットについて教えてください。
株式会社堀内機械の担当金田です。貴重なご質問をいただきありがとうございます。
弊社は創業者である初代社長、二代目社長、三代目社長(現会長)までは、堀内一族が代表取締役社長を歴任しておりましたが、現在の取締役社長は堀内の親族ではございません。
三代目社長であり現会長の堀内晋平は、創業者である祖父と、二代目社長である父を見て育ちました。会社が創業70年目を迎える2010年に、父の後を継いで社長に就任しました。
親族経営の良いところのひとつは、「経営方針が揺らがない安定感」だと思います。経営理念や事業計画など、会社として大切にしている指針に揺らぎが起きないことは良い点だと思います。
創業者である初代社長は、機械が好きで、世の中を便利にするさまざまな機械を生み出しました。二代目社長は、ロボットの活用などIT化を進め、重労働だった機械製作を創造的な仕事に変えました。
三代目社長は、中国に拠点を設立するなど、グローバル化を推し進めました。そして、創業当初からの変わらぬ思いを明文化した「ものづくり、人づくり、しあわせづくり」という企業理念と、日中合わせて売上100億円を目指す中期経営計画「ENJOY 100 PLAN」を策定しました。
弊社は今年で創業83年目になります。83年もの年月を経て、多くのお客様に愛される企業へと成長いたしました。
これはひとえに、初代社長が提唱した経営ビジョンや企業理念を、二代目三代目社長が引き継いで深く浸透させ、具現化した結果であり、さらにそれらに共感して尽力した社員一人ひとりの努力の賜物だと感じております。
なお、三代目社長である堀内晋平は、現在は社長職を辞任し、会長に就任しております。現在の取締役社長は、山本芳和です。
この社長交代の背景には、ボトムアップ型の意見を吸い上げたいという堀内会長の意向がありました。それまでは堀内会長がトップダウンで色々スピード感をもって決定してきました。
しかし、これからの時代はトップ一人の決断ではなく、ボトムアップ型の意見を吸い上げ、物事を決定していくことが重要であると考え、生え抜きの社員であった山本芳和が取締役社長に就任するに至りました。
現取締役社長の山本芳和は、堀内の親族ではありません。このことからも、弊社が親族経営の良さは感じているものの、それに固執しているわけではないということがご理解いただけるかと思います。社長交代の時期に、最も次期社長にふさわしいと判断された人物が、次の取締役社長に任命されております。
これからも創業期から大切にしている経営ビジョンを守りつつ、業界のリーディングカンパニーとして、日本のモノづくりを守り、進化させる取り組みを進めてまいります。