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フジミツ株式会社

食品製造業(水産練製品、調理麺製品等の製造および販売)

山口県長門市東深川2537-1

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2026年1月22日 公開フジミツの藤田社長にインタビュー! 伝統を守りながら「挑戦と変化」を恐れない成長戦略が評判の総合食品創造企業

PR インタビュー

フジミツ株式会社は、山口県長門市に本社を置く創業139年の老舗食品メーカーです。
蒲鉾(かまぼこ)などの練り物をはじめ、調理麺やレトルト商品などの製造・販売を手掛け、企業としての成長戦略も評判を呼んでいます。

今回は、「チーズころん」や「おつまみかにかま」といったヒット商品を生み出し、積極的な海外戦略によってフジミツを「グローバル企業」へと成長させた5代目社長、 藤田雅史氏に自社の強みや企業風土、求める人物像や今後の展望について伺いました。

 

‐創業の経緯についてお聞かせください。

フジミツ株式会社は、1887年(明治20年)に私の曽祖父である藤田久蔵が生まれ育った山口県長門市(当時は仙崎地区)で創業しました。

明治期の長門市は、新鮮な魚が豊富に揚がる一方で、冷蔵設備がほとんどありませんでした。
そのため、魚の鮮度を長く保ち、おいしく食べる方法が求められていました。

そこで久蔵は、長門の豊かな海の幸を活かし、地域の人々に栄養価の高い食品を届けたいという思いから、魚肉を加工して保存性と旨味を高める蒲鉾作りを始めました。

地元の魚と伝統製法による「焼き抜き蒲鉾」は地域で評判となりましたが、創業当時から受け継がれているのは単なる保存食だけではありません。
「毎日の食卓に笑顔を届ける商品」を作るという志が現在も脈々と息づいており、伝統を守りながら新しい技術や食文化への挑戦を続けるフジミツの礎となっています。

 

‐代表取締役に就任されるまでの軌跡をお聞かせください。

私は3人兄弟の長男で、幼い頃からフジミツを継ぐことが決まっていました。
都会の評判に憧れ、東京の大学を目指しましたが、家族の反対もあり、地元の山口大学で経済学を学びました。
その後、父の命により陸上自衛隊の幹部候補生学校へ入学し、さらに9か月間のアメリカ留学を経験しました。

1986年に帰国し、25歳のときにフジミツの三隅工場長として入社しました。
突然、工場長になった上に残業時間の軽減を命じられたので、パニックになったことを覚えています。
右も左もわからず、梱包作業しかできない日々でしたが、職場に対する社員の評判に耳を傾け、観察を続けるうちに特定の生産ラインだけが遅れていることに気が付きました。
そこで、生産ラインの稼働時間の調整を提案したところ、全体の終業時間を2時間早めることに成功しました。この成功体験が現在までの改善活動の原点となっています。

フジミツ
 

‐「かにかま」や「チーズころん」はどのように生まれ、ヒットしたのでしょうか。

会社の売上が落ち始めたのを機に、自ら志願して営業部に異動しました。
当時、看板商品の板付き蒲鉾は地域シェア50%以上でしたが、ちくわやさつま揚げは10%以下、かにかまにいたっては0%でした。

そこで、かにかまなどの新商品を開発し、既存の販路を活用することで売上アップを目指しました。

チーズころんは、お酒の席でバスケットに盛られたお菓子を見たとき、「おやつ感覚で食べられる練り商品も良いかもしれない」と思ったのが開発のきっかけです。
お子さんだけでなく、女性からの評判も意識し、ワインに合うチーズを入れてアクセントにしました。
実は発売当初は全く売れなかったのですが、運良く地元の人気旅館のお着き菓子に採用されたことでヒットしました。

新商品の評判が広がったことで会社の売上は伸び始め、今やフジミツの主力商品となりました。
しかし実は、かにかまもチーズころんも父からは「まがいものだ」「老舗かまぼこ屋のブランドを汚すな」と猛反対された経緯があります。
それでも折れずに計画書を6回も書き直したり、銀行の役員や設計士など第三者から説得してもらったりと、粘り強く取り組むことで販売に至りました。

 

‐社長として注力してきたことをお聞かせください。

2002年に社長に就任し、2010年からは海外へと販路を拡大しました。
世界的な健康志向の高まりとともに取引も増え、現在は台湾・香港・アメリカ・シンガポール・オーストラリアなどにも商品を輸出しています。
フジミツの工場で製造した商品をそのまま販売するのではなく、現地で好まれる味覚や輸出先の規制に合わせてレシピを調整しています。
さらに、商品の保存環境を考慮し、常温で販売可能なアイテムを開発・提供しています。

これからも「伝統を守りつつ進化させる」という姿勢を大切に、地域や時代のニーズに合わせた商品作りに注力していきます。

フジミツ

 

‐貴社の社風・企業文化についてお聞かせください。

社風においても伝統を守りつつ、「変化を恐れずに挑戦する」姿勢を評価しています。
若手社員が提案した商品は私も試食しますし、面白い商品・企画は積極的に採用しています。
実際に若手社員が考案した蒲鉾や海外向け商品を採用し、マーケットで評判になった例も多数あります。

フジミツには、社員が「自分のアイデアが会社を動かしている」と感じられる企業風土が根付いています。
社員一人ひとりがやりがいを持ち続けられる環境づくりこそ、私たち経営陣の大切な使命だと考えています。

労働環境も時代のニーズに合わせて柔軟に変化すべきだと考えており、「社員一人ひとりが長く安心して働ける会社」「若手が成長できる職場づくり」をキーワードに改善を進めています。

2023年には通勤手当や扶養手当の上限を引き上げたほか、女性役職者や、育児や介護をする社員のために時短勤務制度や時差出勤制度を導入し、社員からの評判も上々です。
入社時に経済的な問題を抱える社員には特別支度金の支給もしています。

また、成長を実感できるよう、社外研修制度や資格取得支援制度、ジョブローテーション制度などを設け、キャリア形成を支援しています。

社員同士の交流にも力を入れており、私が企画したボウリング大会のほか、社員旅行、地元祭りへの参加など、部署を横断したコミュニケーションの機会を設けています。

これらが部署の垣根を越えた協力体制を構築し、風通しの良いフジミツの社風を醸成しています。

 

‐ネット上では家族手当や住宅補助などについて、社員の皆さんからのポジティブな評判も見受けられます。社長としては、どのように受け止めていますか。

今、働いてくれている社員が会社や仕事に満足していなくては、良い人材は入ってきません。
特に田舎では会社の評判がすぐに広まってしまいますので、良い人材を迎え入れるためにも労働環境や福利厚生の整備に力を入れています。

環境改善には現場の声を聞くことが重要です。
役員には毎週現場に入って社員からの評判に耳を傾けるよう指示していますし、私も日常的に現場へ足を運んでいます。
経営陣と社員の距離が近いことも、フジミツの風通しの良さにつながっていると思います。

 

‐貴社の求める人物像をお聞かせください。

フジミツが求めるのは「誠実に品質を守りながら、仲間と協力し、新しい挑戦と変化を楽しめる人」です。

具体的には、次の5つをお持ちの方とぜひ一緒に働きたいですね。

1.誠実さと責任感
食品を扱う企業として「安全・品質第一」を徹底できる誠実さ、緻密な作業や衛生管理を確実に守れる責任感があることが重要です。

2.チームワークを大切にできる
部署の垣根を越えて助け合う社風が根付いているため、協調性・コミュニケーション力が高い方は活躍できるはずです。

3.挑戦心と成長意欲
伝統を守りながら新商品開発や海外展開など「新しいことに挑む」姿勢を持ち、自ら学び行動できる積極性を評価しています。

4.地域や食文化への愛着
山口県長門市を拠点に事業を展開しているため、地域に貢献したい・地元の食文化を広めたいという思いはモチベーションになるはずです。

5.柔軟さと向上心
これからも環境改善やIT化などを推進していく予定のため、会社は変化していきます。
変化を前向きに受け入れ、学び続けられる柔軟性が大切です。

フジミツ
 

‐今後の展望をお聞かせください。

「山口から食文化を世界へ〜 グローカルチャー〜」をテーマに掲げ、東アジア圏を中心に輸出と技術顧問契約の両面で展開を始めています。

これからは「商品を売る」だけでなく、「技術を売る」ことも視野に入れています。
商品の製造技術だけでなく、日本の製造業が培ってきたコストダウンの技術は世界でも評判が良く、フジミツがここ数年で実践してきた工場の環境改善のノウハウも海外企業にとって大きな価値を持つはずです。
このノウハウをフジミツが提供し、得られた成果の一部をロイヤリティとしていただくスキームを構築します。

また、国内では、魚肉加工の技術と知見を活かしたヘルシー志向の新ブランドの立ち上げを準備しています。
これに先がけて、オリンピックや世界選手権の出場経験を持つアスリートとコラボレーションし、日本かまぼこ協会とトップアスリートの「W認定」を得た高たんぱく・低脂肪のフィッシュプロテイン商品を開発・発売しました。

「海から生まれたおいしさを、世界の日常へ」。
この思いを社員全員で共有し、次の100年に向けてこれからも挑戦を続けていきます。

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