
定着率が悪い
離職率2025年7月8日 公開

人の出入りが激しいという口コミがありました。離職率の実態や改善の取り組みについて教えてください。
- 回答者
- 経営企画室 取締役事業部長 蔵島聡子
ご質問いただきありがとうございます。
弊社では近年、新卒社員の定着率が安定しており、直近3年間の離職者数は極めて少ない状況です。
2022年は4名中1名、2023年と2024年はそれぞれ2名、3名の新卒社員を迎え、いずれも離職者ゼロで推移しています。
過去には、採用段階でのミスマッチや中途採用中心の方針により、定着に課題があった時期がありました。
特に2020年以前は、建築系以外の出身者が営業職に就くケースで、設計や施工の専門性を要する職場との間で認識のずれが生じやすく、結果として離職に至ることがありました。
この状況を踏まえ、2021年以降は採用方針を見直し、建築系学科を中心とした新卒採用を強化しました。
営業職でも建築知識の必要性を面接段階から丁寧に説明し、志向性や適性のすり合わせを重視しています。
また、選考過程で業務のリアルを伝える対話を重ねることで、入社後のギャップを減らすよう努めています。
加えて、入社後のフォローにも注力しています。
配属後は若手社員との距離が近い体制を整え、個別の面談やOJTを通じて段階的に成長できる環境を提供しています。
職場の雰囲気づくりにも力を入れており、社員旅行やバーベキュー、ボウリング大会といった社内イベントは任意参加ながら高い参加率を維持しています。
こうした取り組みは、部署間の交流を促進し、相談のしやすさや働きやすさの向上につながっています。
継続勤務に対するインセンティブとして勤続給制度を導入し、年数に応じて手当が増額される仕組みも整備しました。
制度だけでなく、会社の風土として社員同士の信頼関係を大切にする姿勢が根付いてきた結果として、現在では定着率の高さに自信を持てる状況となっています。
今後も採用から育成、定着までを一貫して見直しながら、社員一人ひとりが安心して長く働ける職場づくりを継続してまいります。