株式会社ヴァティー
介護事業
東京都港区西新橋1-15-4 銀泉西新橋ビル8階

今回は、株式会社ヴァティーで介護施設の管理業務を担う芹澤様にインタビューを行いました。
地域に根ざした施設運営に携わる中で、どのような経験を重ね、どのようなやりがいを感じてきたのでしょうか。
介護職を志したきっかけ、日々の業務、チームとの連携、そしてこれからの目標まで、現場でのリアルな声をお届けします。
介護職に関心のある方や、株式会社ヴァティーで働くことを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

私が介護業界に進むきっかけとなったのは、認知症を患っていた母が行方不明になった出来事です。
当時、私は神奈川県で勤務しており、両親は静岡県富士宮市で暮らしていました。
遠方に住んでいたことで、母の異変に気づくことができず、行方不明となってしまいました。
この経験を通じて、支援が必要な方に対して適切な介護の手が届いていない現状を実感しました。
また、自分と同じように、困っていることに気づけないままサポートが遅れてしまうご家族がきっと他にもいるのではないかと感じました。
そうした方々の力になりたいという気持ちが強くなり、介護業界での仕事を志すようになりました。
株式会社ヴァティーの「地域のお困りの方のために立ってこそ存在意義がある」という考え方に強く共感し、自分の経験を活かして地域に貢献したいと考え入社しました。

現在は複数の介護施設を担当しており、施設全体の運営や調整に関わる業務に携わっています。
地域の施設を知っていただくための営業活動や、ご入居を検討されている方への見学対応、事前調査、契約手続きなどの窓口業務も担当しています。
また、職員との定期的な面談や勤務シフトの調整、現場での業務フォローも私の役割です。
利用者様やご家族から寄せられる相談への対応も大切な業務のひとつです。
不安を抱えるご家族の気持ちに寄り添い、安心してご利用いただけるよう丁寧な説明を心がけています。
現場スタッフの状況を把握しながら、日々のオペレーションを円滑に進めるためには、各職種との連携も欠かせません。
多くの業務を並行しておこなう日々ですが、利用者様やご家族からの感謝の言葉が大きな励みになっています。
介護業界全体として、人手不足は深刻な問題だと感じています。
介護職にやりがいを持って取り組んでいる方は多くいらっしゃいますが、収入面や労働時間の不規則さ、職場内での人間関係などを理由に、他業種へ転職されるケースも少なくありません。
経験の浅いスタッフが安心して働き続けるための環境整備が大きな課題です。
私は管理職として、職員が働きやすい職場環境を作ることを意識しています。
日頃から小さな声に耳を傾け、気になる点があればすぐに話し合いの場を設けるようにしています。
風通しの良い雰囲気を保つことで、職員が不安を抱えにくくなり、定着にもつながります。
働きやすい職場づくりこそ、人材確保への第一歩だと考えています。
当施設では、介護職向けのマッチングシステムを導入しています。
このシステムは、資格を持つ介護職員が自身の空き時間を活用して働けるスキマバイト型の仕組みです。
人手が不足しやすい入浴介助の時間帯や休日サポートが必要な場面での人員補充が可能となったおかげで、これまでと同様、常に法令基準を満たすうえで余裕を持った人員配置ができています。
応募される方は、介護技術やコミュニケーション力も備えた有資格者に限定されているため、現場の負担も少なく安心して任せることができます。
一社員としても、現場の声に応え、会社が費用をかけてこのようなシステムを導入してくれたことに、大変感謝しています。
入社して間もない頃、家族との関係を断絶していた利用者様を支援した経験が印象に残っています。
その方は長年依存症に苦しまれており、ご家族とは長く疎遠になっておりました。
病気を患ったものの受け入れ先が見つからず、近隣の病院から当施設に支援の相談が入りました。
当初は職員に対しても頑固でわがままな態度でしたが、日々の生活や会話を通して少しずつ心を開いてくださり、他の利用者様やスタッフとの交流も増えてきました。
やがて病状が悪化し、終末期に差し掛かったタイミングで病院の相談員さんの働きかけによって、長く会っていなかったご家族との再会が叶いました。
「俺が悪かったんだ。辛い思いをさせてごめん」と涙ながら謝罪する姿に、同席していたスタッフも目頭を熱くしました。
看護師、介護職員、相談員、事務、調理スタッフといったすべての職種が連携して関わっていたからこそ、ご本人が人生の終末を穏やかに迎え、ご家族との関係を取り戻すことができたのだと思います。
入社後、経験が浅い状態で施設長を任されたことが、私のキャリアにおける大きな転機でした。
右も左も分からない中で、自身の至らなさを痛感しながら、現場と向き合う日々が続きました。
しかし、逃げずに真剣に取り組むことで少しずつ地域の方の信頼を得ることができました。
この経験を通して、「本気で向き合えば結果はついてくる」と実感しています。
その後、施設長会議やエリアマネージャー会議に出席するようになり、自分の視野の狭さや考えの甘さにも気づかされました。
印象に残っている言葉は、「もうこれ以上だめだ!と壁にぶつかってからが本当の仕事であるという覚悟・心構えが、成長の原点であるということ」や、「感謝の気持ちを持ったならば、恩返しをしなければ感謝したことにはならない」です。
責任を持って仕事を進めるには、覚悟と感謝の心が不可欠であることを学びました。
現在もその気持ちを胸に挑戦し続けています。
株式会社ヴァティーでは、施設や職員の頑張りを正当に評価するインセンティブ制度があります。
具体的には、全施設共通の基準として「満床状態の維持」を掲げており、入居者様に選ばれ続ける施設運営が高く評価されます。
また、昇給や役職への登用において、個人の努力だけでなくチームとしての取り組みや数値目標の達成が重視されます。
私自身も、成果が評価される中で責任あるポジションを任されるようになり、自分の施設だけでなく、他施設のサポートにも携われるようになりました。
挑戦すればチャンスが広がる環境が、成長意欲を引き出してくれています。
現在は複数の施設に関わっていることもあり、どうしても全スタッフと十分にコミュニケーションが取れているとは言い切れません。
問題が起きた際には、面談などを通じて複数の職員の声を丁寧に聞き改善に取り組んでいますが、本来は問題が発生する前の段階で気づき、対応することが理想だと考えています。
そのためには、日頃から「話しかけやすい空気」をつくることが重要です。
スタッフの表情や変化に気を配り、話をするチャンスを逃さないよう意識しています。
また、忙しい中でも雑談ができる時間を少しでも持つことで、お互いの距離を縮めるきっかけにもなります。
今後はさらに、こちらが余裕を持って対応できるよう自分自身の許容量を高めることが必要だと感じています。
私が大切にしている価値観は、「感謝」「利他」「プラス思考」「恩返し」の4つです。
支援を受けたことに感謝するだけでなく、その感謝の気持ちを行動で返すことが本当の意味での恩返しだと考えています。
また、どんなときも前向きな姿勢を忘れずに、自分が誰かの役に立てる場面を見つけることを意識しています。
年齢を重ねても、挑戦し続ける姿勢を持ちたいと思っています。
今後の目標としては、現在担当している施設を満床にし、職員の充足と安定した運営体制を確立することです。
その上で、静岡エリアのすべての施設が満床を維持できるよう、エリア全体のサポートにも力を入れていきたいと考えています。
地域にとって必要とされる施設づくりをこれからも目指していきます。

介護の仕事は、利用者様の人生の終末期を共に過ごし、その締めくくりを支える仕事です。
ご本人やご家族から、笑顔で「ふるさとホーム・あんしんホームで良かった」と言っていただけることが、何よりのやりがいになります。
簡単なことばかりではありませんが、難しさを乗り越えた先には必ず感謝と成長が待っています。
この仕事に向いているのは、「人のために何かをしたい」「チームで協力して働きたい」と思える方です。
一人で抱え込むのではなく、仲間と支え合いながら進んでいける環境があります。
また「やってあげる」のではなく、「ご支援させていただく」という気持ちを大切にすることで信頼関係が深まり、やりがいにもつながります。
挑戦を恐れず、ぜひ一緒にこの仕事に取り組んで欲しいと思います。
今回のインタビューを通じて、株式会社ヴァティーで働くスタッフが抱く使命感と、介護という仕事に対する誇りがひしひしと伝わってきました。
介護の世界に飛び込み、現場と真摯に向き合いながらチームと共に成長を重ねてきたあゆみには、深い意味と実感が込められています。
日々の業務、職員との関係構築、地域との信頼づくりなど全てにおいて、「誰かの力になりたい」という想いが軸となっていることが印象的でした。
口コミ回答サイトkaiでは、今回ご紹介した内容以外にも、ヴァティーの職場環境や評価制度に関する口コミに多数回答しています。
介護の現場で働くことに興味をお持ちなら、ぜひ回答をご覧いただき入社の判断材料にしてみてください。