TECRA株式会社
不動産特定共同事業、海外開発、不動産の売買、賃貸、仲介、管理
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA4F
「TECROWDって怪しくないの?」ネット上のそういった言葉を目にされた方もいるかもしれません。
日本の不動産・海外不動産を対象としたクラウドファンディングという新しい投資スタイルに対して、一定の不安感があるのは自然なことです。
しかし、その疑念の実態はどうなのでしょうか。
今回取材したのは、TECROWDを運営するTECRA株式会社の社員です。
日々、投資家と向き合い、案件の選定やサービス改善にも携わっている方です。
企業としての透明性や商品設計の健全性、そして不安を抱える投資家への対応について取材しました。
社内のリアルな空気感やTECROWDが大切にしている価値観を語っていただきました。
担当者:
もちろん、社内でも把握しています。
気にしないというわけではなく、むしろ真剣に向き合うべき声だと捉えています。
多くの方にとって不動産クラウドファンディングはまだ馴染みがない投資形態ですし、年利8〜11%というように利回りが高いことだけが先行して伝わると、不安や誤解が生じてしまうのも無理もありません。
担当者:
TECROWDで扱う不動産は、日本国内の賃貸マンションなどとは性質が大きく異なります。
これまでの実績として挙げると、障がい者向けのグループホームやデータセンターなどがあり、単純に作って貸すのではなく、一括貸し先のテナントが運営を行う、オペレーション型の不動産が中心です。
オペレーション型の物件は、通常よりも収益性が高く、不動産オーナーである当社からみても、安定的な賃料収入が見込めるのも特徴です。
また、当社では、リアル店舗や営業マンを持たず、全てオンラインで運用・募集・管理を完結しているため、販管費を抑えられていることも、高い利回りを投資家の皆様にお届けできている理由の一つです。
担当者:
当社の取り扱っている不動産クラウドファンディングは、国土交通省の所管する不動産特定共同事業法という法律に基づく許可を取得して運営しております。
同法に基づく許可を取得するためには、財務状況や社内体制などについて厳しい審査をクリアする必要があります。
法律で定められた基準に則って事業を進める必要がありますし、金融商品として適切な開示義務も課されています。
ですので、そのような厳しい審査を経て許可を取得した事業者のみが、一定の信頼性、透明性が求められる環境で運営しているとご理解いただけると幸いです。
担当者:
TECROWDでは、全ファンドに「優先劣後構造」を取り入れています。
これは投資家の皆様からご出資いただく優先出資に加え、当社他も配当や償還に関して優先出資より劣る劣後出資を行うものです。
たとえば、投資対象不動産を売却する際に売却損が出たとしても、まずは損失を劣後出資の部分で負担する形になります(劣後出資額を上回る損失が出た場合は、優先出資が棄損する可能性があります)。
つまり、投資家の方々の優先出資元本がいきなり影響を受けることは無いということです。
また、ファンド毎に口座を分けて管理する「分別管理」を行っているため、他のファンドや当社の口座と資金が混同することはありません。
このような仕組みをとることで、よりリスクを抑えた形での投資が可能になっています。
担当者:
ご指摘の通り、元本保証はお約束できません。
しかし、だからこそ「どのようなリスクがあってそれに対しどのような対策を取っているか」「その対策をどうご説明するか」にはこだわっています。
具体的には、先ほどの優先劣後方式のほか、マスターリース方式(*1)や、円建て取引(*2)などをできるだけわかりやすく解説するよう心がけています。
*1 物件に空室が出たとしても、あらかじめ定めた賃料が安定的に支払われ、投資家のリターンに影響が出ないような仕組み
*2 海外案件もすべて円建てで契約を締結し、為替変動によるリスクはTECROWD側がヘッジする仕組み(予測を大きく上回る為替変動が生じた場合等は影響を受ける可能性があります)
担当者:
どうでしょう、他社様のことはよくわからないですが、案外珍しくない気もします。
TECROWDでは社員の多くがファンドに投資しています。
自分たちが提供するサービスに納得していないと、人には勧められないでしょう。
私自身も複数のファンドに参加していますし、資産形成の一環として「選びたい」と思える商品だからこそ、自信を持って投資しています。
それに、自分が投資家側の立場になることで、「この部分についてもっと詳しく情報があったらいいな」など、利用者目線の改善点にも気づけるんです。
結果的にサービス品質の向上にもつながっています。
担当者:
私たちが最も大切にしているのは「透明性の高い運営」です。
公式サイトやプレスリリースにおいて、募集前のファンドの詳細な情報、運用開始後のファンドの運用状況、当社の財務状況等を、可能な限り投資家の皆様に提供していきたいと考えています。
また、ファンドごとの工事進捗状況や、いつ、いくらの配当が受領できるかの見通しも開示していますし、過去に償還済みのファンドについても全て実績として公開しています。
これも、自分たちが投資家だったら「ここまで知りたい」と思うことをそのまま反映しているだけなんです。
ただ、現在、全てが皆様に満足いただけるレベルでお伝えできているとは思っていませんので、今後、より丁寧により正確にお伝えしていきたいと思っています。
投資って、不安のある状態でなかなか一歩を踏み出せないですよね。
だからこそ、開示できるものは全て開示する方針です。
担当者:
オンラインで完結するビジネスモデルであるがゆえに限界はありますが、可能な限り近い距離感で対応したいと思っています。
個別のお問い合わせに対してメールでご回答する際はなるべく早く、丁寧に行うよう心がけていますし、メールだけでなく電話での説明対応も行なっていますので、人に相談できる安心感があると、よく言っていただけます。
それに、SNSでの発信も実施していて、投資家さんと直接やり取りする機会を大事にしています。
そのような場面で、「次のファンド楽しみにしています」という声をいただけると、私たちの取り組みが信頼につながっているんだなと実感します。
担当者:
おかげさまで、2021年のサービス開始以降、ファンド数・利用者数ともに順調に伸びてきました。
2025年6月時点では、累計調達額が450億円、累計償還額が180億円に達しています。
これまでのファンドで元本割れは一度もなく、投資家の皆さまに安定した運用結果をご報告できているのは、大きな強みだと思っています。
担当者:
はい、信頼をいただくには実績が全てだと考えているからこそ、実績の積み上げにはこだわってきました。
もちろん、サービス開始から全てが順調に来たわけではありませんが、4年と少しを経過した今、一定の規模まで成長することができましたし、今後も一歩一歩、実績を重ねていきたいと考えています。
担当者:
当社はもともとは建設を主業としていましたが、今はTECROWD事業に注力しています。
現在22期と設立以来20年を経過し、企業としての経営基盤は強固なものになってきました。
2024年10月期は、売上約60億円、経常利益約7.7億円、税引き前当期利益約4.6億円を計上しています。
投資家の皆さまにも安心して参加していただけるよう、今後も財務情報の開示には積極的に取り組んでいきます。
担当者:
私自身の言葉で表すと、「誠実な会社」です。
高利回りというキーワードだけを見ると、どうしても構えてしまう方もいらっしゃると思います。
ですので、TECROWDは投資家の皆さまに「なぜこの数字なのか」「リスクはどこにあるのか」を正直に説明することを大切にしています。
数字の裏にあるストーリーを丁寧に伝え、少し手間がかかっても説明して納得してもらうのが私たちのスタイルであり、この業界で長く信頼されるための道だと考えています。
信頼できる情報をしっかり出していくこと、これを誠実にコツコツと続けていくのが、TECROWDの姿勢であり強みです。
今回は、TECROWDの社員の方にお話を伺い、TECROWDがいかに誠実な運営をしているのかを深く知ることができました。
「TECROWD 怪しい」といった検索ワードにも真剣に向き合い、根拠のある数字と透明性を持って丁寧に説明していく姿勢は印象的でした。
表面的な売り文句に頼らず、ファンドの仕組みやリスクも含めて正直に伝えることを重視している文化は、投資家との信頼関係を育てるうえで欠かせないものだと感じました。
今後も、投資という分野に安心と納得を届けるTECROWDの挑戦に注目していきたいと思います。
2025年9月17日 公開
年利8〜11%という利回りを掲げる不動産クラウドファンディング「TECROWD」。 魅力的…