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昭和鋼機株式会社

バッチャープラント関連サービス、粉体整備、移動サイロ、メンテナンス

愛知県名古屋市中川区蔦元町二丁目72番地1

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2025年9月29日 公開昭和鋼機が大切にする採用・育成の価値観とは?「S・H・O・W・A」の文字に込められた未来への想い

PR インタビュー

昭和鋼機株式会社は、セメント・コンクリート業界で長年にわたり、設備の新設や設備の設置で培ってきた実績をもとに、高品質・高付加価値のサービスを提供しています。

提案から設計、製造、メンテナンスまでワンストップで対応できる組織力と、多様性を兼ね備えた経験豊富な技術者を擁し、安定した経営基盤を構築しています。

今回は、代表取締役社長の辻孝太郎様と、人事課 課長の芝田康太様に、自社の強みや採用・育成面で大切にしている想い、新たに策定した人事理念と採用方針の意図などをお話しいただきました。

 

高い技術力が生み出す「長男のような社風」

芝田様:読者の皆様に向けて、昭和鋼機の成り立ちと現状について改めて説明をお願いします。

辻社長:昭和鋼機は、高度経済成長が始まって間もない1958年に創業した歴史のある会社です。
セメント・コンクリート製造設備の設計・製造・施工・メンテナンスを一貫して手掛けています。
主力製品は、コンクリートを大量に製造するバッチャープラント、高性能のスクリューを内蔵する移動式サイロ(セメントなどを貯蔵・保管するための大型容器)、セメントの出荷設備から粉体の貯蔵・計量・搬送などの粉体設備です。
また、主力サービスとして、各種メンテナンスや専用機のオーダーメイド製作を行っています。
近年は、IoTスマートサイロの開発・販売にも注力し、建設、機器製造、工事、商社、不動産賃貸など多角的な事業も展開しています。

芝田様移動式サイロ市場で国内トップシェアを誇っているのは、昭和鋼機の強みだと感じています。
コンクリート製造設備分野におけるニッチリーダーとしての地位も確立し、インフラ整備などを通じた日本の国土づくりに貢献しています。

辻社長:皆様のおかげで、財務状況も良好です。
設立から60年以上にわたり、黒字経営を継続しています。
近年は売上高が堅調に増加し、2024年4月期は32.1億円に達しました。
強みと言えば、「大人で長男のような社風」であることです。
同業者はほぼ中小企業である中、お客様からは「困ったときは昭和鋼機」というお声をお聞きすることがよくあります。
他社が「対処が難しい」と断った案件や、取り組んでみたもののうまくいかず、改善が必要となった場合などは、昭和鋼機にご依頼が回ってくることがあります。

近しい規模の同業者と比べると、我々は長男のような頼もしさを持っていると自負しています。

 

「この会社を選んで良かった」と思ってくれる人が増えた
昭和鋼機

芝田様:社長就任時は、大変な苦労をされたとお聞きしたことがあります。
当時は、どのような会社づくりを目指していたのですか。

辻社長:営業次長からいきなり社長に就任したため、社内は大混乱しました。
当時はトップダウンの会社で、先代社長を信じてついていく人が集まっていました。
社内は一致団結していたものの、従業員は高齢化が進んでいました。
従業員数が現在の半数以下の40人程度だった中、手始めに取り組んだのは、採用活動を強化して組織の若返りを図ることです。
ただ、苦労して採用しても、すぐに辞めてしまう人が多いことに悩んでいました。
そこで、この業界で従業員の平均年齢が最も若い会社づくりを目指し、教育・労働環境や社員の意識、そして私自身の意識も改革しました。

芝田様:さまざまな取り組みを進めてきた中で、「便利で万能な設備会社」を目指すという経営理念を大事にしてきたと思います。
採用時にも会社の根幹を成す理念を伝えることで、共感してくれる人を多く採用できるようになったと感じます。
入社後のミスマッチ防止にも努めているので、「この会社を選んで良かった」と思ってくれる人が増えたと思います。

辻社長:社長就任後に入社した人が半数を超える現在は、離職者が相次いでいた状況がようやく変わってきたと感じます。

芝田様:まさにそう感じます。
実は私自身も、前の職場が自分にマッチせず、苦しい経験をしました。
昭和鋼機に転職したのは、共に働く仲間の人柄が良い会社で働きたいと考えたからです。
辻社長と話した面接の雰囲気は温かく、面接後は私の長所と短所を伝えてくれました。
その内容が腑に落ちたと同時に、「そこまで自分のことを考えてくれるのか」と感激し、「この会社なら大丈夫だ」と確信しました。
入社後は、再びミスマッチが起こることを恐れていたのですが、社長をはじめ多くの先輩方が積極的に話しかけてくれるなど、予想以上に親切に接してもらえました。
社内には「その人の強みや個性を活かせる業務、ポジションがなければつくってしまう」というカルチャーがあり、私もその恩恵を受けた一人です。
社内の委員会活動も「みんなで頑張っていこう!」と一致団結したスタンスの取り組みが多く、一丸となって前に進んでいることに会社の将来性を感じています。

 

古きを大切にしながら新しきを取り入れることを実践

辻社長事業の方向性などを判断する際も、社員との合意形成を重視しています。
何かを決める際も、社長である私が一人で判断するのではなく、皆に自分ごととして話し合ってもらうようにしています。
全員がひとつの目標に向かって頑張っている中で、年間の売上高が20億円を超えた後も勢いを失わなかったのは、本当に嬉しいことでした。

芝田様:どちらかと言うと、各部署には高校の教室のような雰囲気があります。
何かわからないことがあっても、互いに先生役を買って出ながら教え合っています。
さまざまな個性のメンバーがいますが、「お客様のために」という思いを持って仕事に取り組む姿勢は共通していると感じます。

辻社長:経営者としては、会社が重ねてきた歴史を大切にしながら、新しいことを取り入れていく必要があると感じています。
そのため、毎年の経営指針は従業員に必ず伝えていますが、単に説明するのではなく、「なぜ取り組んでいかなければならないのか?」という根拠を明示するようにしています。
ただし、一人ひとりが負っている既存の役割を残したまま新たなミッションを上乗せするのは難しいので、まずは専任の担当者を配置するようにしています。
そうして基盤をつくってから、社内に浸透させていく流れにしています。

芝田様:社内イベントや各種取り組みの采配は委員会に任されており、新しいことを取り入れやすい環境が整っていると思います。
社歴の浅い従業員の意欲やアイデアが尊重されている中、Instagramの公式アカウントも若手が発信する形でスタートしたことが印象的でした。

 

人間関係が良好な職場で、個性や能力に応じた成長を引き出す

辻社長採用・育成に通じる昭和鋼機の方針は、社名の「S・H・O・W・A(昭和)」の文字に込められています。
未来に向かって挑戦を恐れずに踏み出す「Step forward(挑戦)」、自分の強みを活かして楽しく仕事をする「Have fun(楽しく)」、多様な価値観を受け入れる「Open minds(多様性)」、相手の立場になって支え合いながら成長する「Work together(利他)」
そして、個性を尊重しながら思いやりを持って行動する「Act with heart(尊重)」です。
人口減少が進む中、古い時代の労働集約型の働き方には限界があるかもしれません。
実際にマンパワーを確保しきれず、途中で事業がストップしてしまう会社もありますが、我々はどれだけお金や時間がかかっても絶対に歩みを止めません。

芝田様:会社の方針通り、職場内では良好な人間関係が構築されています。
そのことが、分け隔てなく新人を受け入れ、一人ひとりの個性や能力に応じた成長を引き出すことにつながっています。
一人前に活躍できるよう温かくサポートしていることは、良好な人間関係をより良いものにするという好循環を生み出していると思います。

辻社長:昭和鋼機の存在意義は、お客様が抱える生産現場の困りごとを解決するミッションを果たすことです。
困りごとは、時代の流れに沿って変わってきます。
困りごとの中身に合わせ、ITなども積極的に活用しながら事業を展開していく必要があると考えています。
我々はこれまでも、お客様の困りごとをきっかけに事業を生み出してきました。
困りごとを解決するため、知識を持ち合わせていないことや未経験のことにも果敢に挑戦できる人材を採用・育成し、世の中に存在していないものをつくり出してきた実績と成果が、設備会社からエンジニアリング会社への進化という形で表れていると思います。

 

人事理念と採用方針でエンゲージメントを高める
昭和鋼機

芝田様:2025年度に向けて、社長から採用方針の策定について提案がありました。
それを受け、まずは改めて「なぜ昭和鋼機は人事を行うのか?」を自問し、人事理念を立て直しました。
人事理念をもとにした採用方針は、社員行動指針や経営理念、ビジョンから抜粋し、価値観を凝縮したものです。
人事の仕事を私にしかできないものとして属人化させてしまわないように、自分が考えていることを客観的な視点で言語化しました。

辻社長:求める人物像を明確にしなければならないという考えもあったので、どういう人を採用していくかという方針も定めました。
これまでは、会社の雰囲気や仕事の面白さに惹かれて入社する人も多かったのですが、入社時点で会社との目線が合っていなければ、エンゲージメントが希薄になってしまいます。
私としては、経営理念やビジョンに共感してくださる方により多く来ていただきたいと考えています。
人事理念と採用方針は、昭和鋼機が目指す自社の将来像につなげることも意識しています。
従業員の数が増えてきた中で、会社のビジョンを全員が意識しながら仕事に取り組める環境を一層充実させたいという考えがあります。

 

生涯を捧げられる仕事が見つかる会社

芝田様:仕事には、人生の中で一番時間を使います。
だからこそ、一人ひとりが得意なことを活かし、楽しく働くことが大切だと考えています。
求職者の皆様には昭和鋼機に限らず、自分に合った職場で楽しく、やりがいを持って働いていただきたいと願っています。
人事の立場では、「こういう人をお待ちしています!」と型にはめるようなことを言うつもりはありません。
我々の経営理念や社内の雰囲気などにマッチングする方がいらっしゃれば大歓迎です。
ご自身をじっくりと見つめ直し、「なぜ働くのか?」「なぜこの仕事がしたいのか?」を見つけてくださればと思っています。

辻社長:「なぜ働くのか?」「なぜこの仕事がしたいのか?」を考えるのは重要なことです。
昭和鋼機では、日本の国土づくりの一翼を担う喜びを実感できます。
自分の仕事が形になり、生涯残ることも魅力です。
国家的なプロジェクトも早い段階で仕事として入ってくるので、毎日のようにワクワクする気持ちを味わえます。
また、社内ではさまざまな役割を経験できるので、自分の使命だと思える仕事を見つけられます。
時代と共に変化しながら、入社してくださった方々が生涯を捧げられる仕事を一緒にやっていきたいですね。

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