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三進金属工業株式会社

- 物流保管機器 - 植物工場・実験/研究設備 - 建築・構造物製品群 の開発、設計、製造、販売、設置、 メンテナンス

大阪府泉北郡忠岡町新浜2丁目5番20号

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2025年10月27日 公開三進金属工業が成長を続ける秘訣~ものづくり企業で大切なこととは?

PR インタビュー

三進金属工業株式会社は、産業用ラックを中心に物流システムやフロアー材、実験・研究用設備などを開発・製造するメーカーです。

取り扱うアイテムは多岐にわたり、図書館の書架から物流倉庫の電動式移動ラック(パレット)、さらには立体駐車場まで幅広く展開し、施工も自社で対応しています。

今回は代表取締役専務の新井宏幸氏に、三進金属工業のものづくりに対する姿勢や企業文化、将来のビジョンなどの話を伺いました。

 

– 改めて、貴社の事業概要を教えてください。

スチールラックを主力に、産業用ラックの設計開発から製造、施工まで幅広い製品とサービスを提供する、ものづくり企業です。

産業用ラックの分野では国内トップクラスの生産量を誇り、北海道から沖縄まで全国各地に販売拠点を有するほか、大阪と福島には生産拠点を完備しています。

ラック以外にも、実験・研究設備や植物工場システムも提供しており、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)で大阪ヘルスケアパビリオンの前に設置された「アクアポニックス」も、当社が手掛けた物件です。

 

– 創業時より大切にしている貴社の理念を教えてください。

「創造・迅速・誠実」を社訓に、常に誠意を持って迅速に活動し、創造豊かに発想することを目指しています。

1964年に、鋼材やスチール棚板の製造販売から始まった当社では、「棚板1枚・柱1本でも、どんなに小さな依頼にも応える」という顧客への姿勢を大切にしています。

これは、商品を購入いただいたお客様に感謝するとともに、お客様のご期待に応え続けたいという、当社のものづくりに対する想いも込められています。

この想いを大切に、市場ニーズを的確に捉えながら、顧客に選ばれるよりよい製品やサービスを生み出していくことに努めております。

 

– 経営的な視点から、貴社のものづくりで大切にしていることは何でしょうか。

弊社がものづくりで最も大切にしているのは、「エンジニアリング力」「人間力」です。

弊社におけるエンジニアリング力とは、単に製品を売るだけでなく、物事を論理的に考え、問題解決のために知識や技術を応用する能力を指します。

エンジニアリング力を高めるには、必要な技術を磨くことも大切ですが、その技術は「相手」と向き合うことで磨かれます。その相手とは、お客様はもちろんのこと、一緒に切磋琢磨する仲間(社員)やパートナー企業も含まれます。

こうした方々とものづくりを進めることで、技術だけでなく「人間力」も磨かれていきます。

当社は創業以来60年以上にわたり、品質と安全性の高い製品を提供し続けてまいりました。
これは、先人たちが積み重ねてきた技術やノウハウ、そして人間力によるものだと考えています。

 

– 「人間力」を高める上で、社員に伝えていることはありますか?

社員にはよく「できる限り現場に行く」ように伝えています。

営業はもとより、設計などの技術部門も現場に足を運び「自分で感じる」ことで、設計力や施工力といった技術や人間力も磨かれると思います。

ディスプレイでCADばかり見ているだけでは、使い勝手まで考慮された製品を作れないこともありますし、現場でどんな課題が生じているかも理解できないでしょう。
また「実機で試験すること」も、よく伝えています。

実際にお客様からラックに保管する商品をお借りして、実機でテストすることもあります。

そうすることで「重さに耐えられるか」「かさばって使いづらくないか」「安全性に問題はないか」など、顧客のワークに適した製品を提供しやすくなります。

ラックを使う人たちの行動パターンや動線、使う頻度など多角的な視点で検証しながら、安心安全に使える製品を提供するためにも、人間力を高めることが重要になってくるのです。

 

– 自動倉庫をはじめ、近年の物流業界はDX化の流れが加速しています。こうした時代やニーズの変化に対応するため、貴社ではどのような取り組みを行っていますか?

近年は物流ニーズが増大し、さらに商品に掲載される情報量が増えたこともあり、物流業界ではその対応に迫られています。
一方で人手不足などの課題も抱えており、DX化は避けられない状況です。

こうした中で私たちも、スチールラックなどに付随するソフトウエアの開発に注力しています。

一例として、入荷から出荷までの倉庫業務をトータルで管理できる「Xaicoss(ザイコス)」や、当社の電動式パレットラックと連動する在庫管理システム「スマートタナコン」など、業務効率化や生産性向上に寄与するソリューションも提供しています。

ソフトウエアも自社で開発していますので、ハードもソフトも一緒にご提案することが可能です。

DX化のほかにも、当社が蓄積してきた経験やノウハウをもとに、お客様の課題解決に貢献してまいります。

 

– 多様な製品を提供されていますが、最近では大阪・関西万博の「アクアポニックス」も手掛けていらっしゃいますね。詳しく教えて下さい。

アクアポニックスは、水産養殖と水耕栽培を融合させた循環型農業生産システムです。

当社では10年以上前から、大阪公立大学や国の研究機関などと一緒に、産学官連携で植物工場システムの研究や実験を進めてきました。

私は大阪公立大学のPFCコンソーシアム*で代表幹事を務めているのですが、その縁で、当社の植物工場システムが今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に適しているとして着目していただきました。

アクアポニックスがある大阪ヘルスケアパビリオンは、夢洲駅から大屋根リングに向かう途中にありますから、多くの来場者が寄ってくださいます。

私も何度か行きましたが、子どもたちが展示物を見て喜んでいる姿を見かけると、構想から3年かけて作った甲斐があったなと、感慨深い物件の一つになりました。

*大阪公立大学植物工場研究センター(PFC)が運営する組織です。

 

– 貴社の将来ビジョンを教えてください。

当社では2040年に「年商300億円を目指す」というビジョンを掲げています。

これを実現するうえで重要になってくるのが、やはり「人間力」です。

有能な人材を確保していくことも必要ですが、いま活躍している社員の人間力を高めることも、年商300億円の達成、そしてさらなる成長には不可欠だと考えています。

会社としても、成長を目指す社員を応援していく所存です。

当社では社員を「ファミリー」と捉え、仲間意識を重視する文化が根付いています。

社員が安定した生活を送れることで企業の発展は持続できるわけですから、会社も社員も一緒に成長しながら目標達成および持続を目指してまいります。

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