評価制度について
年収・給与・評価2024年6月13日 公開
「妥当性に欠ける評価制度で、モチベーションを維持するのが難しい」と投稿にあったのですが、改善されないのでしょうか?
ご質問いただきありがとうございます。株式会社サンリオエンターテイメントの人事部です。
ご指摘の通り、以前は昇給および昇格の基準を明確に社員に伝えられていない時期がございました。
この点に対する社員からの不満を受け、2018年に基準を明確化し、全社員に対してその内容を開示しました。
現在は上長との定期的な面談を通じて、昇給・昇格へ最短ルートで進める体制を構築しております。
■面談①:目標設定が等級や会社が求めることに対して適切であるかを確認
↓
■面談②:任意で期中に行い、必要に応じて軌道を修正
↓
■面談③:本人評価後、設定した目標や職務役割について振り返りを実施
↓
■面談④:評価についてフィードバックを実施
また、このプロセスを効果的に運用するためには評価者の能力向上が不可欠と考え、評価制度を適切に運用するために評価者に対する研修プログラムを開始しました。
さらに全社員が利用でき、人事考課に関与しない社員が応対する「キャリア相談室」を設置し、直属の上長に相談が難しいキャリアに関する内容も安心して相談できる環境を整えています。
なお、2023年からは全社VMV(ビジョン・ミッション・バリュー)と戦略MAPを設定し、会社の方向性や目指す姿などを見える化しました。
加えて、全社のバランス・スコアカード(※1)をもとに部門別のバランス・スコアカードを作成し、それぞれの部門でのKPIを定めました。
この取り組みにより、「各社員の目標が会社の目標達成に連動している」ことが明確になり、一人ひとりのモチベーション向上にもつながっていると考えています。
評価制度に関してはまだ改善の余地があると考えますので、これからも改善を進めてまいります。
(※1)バランス・スコアカード:
企業のビジョンや戦略を成功に導くための経営指標。
経済的な視点だけでなく、顧客視点、業務プロセス視点、学習と成長視点の4つの視点で企業を分析する。