こども建築塾|ものづくり・デザインコース - 類のしごと学舎
小4~高3対象 体験イベント開催中! 現役のプロ一級建築士から本格的なデザインや建築を学ぼう! 3分でわかるこども建築塾…
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大阪府大阪市淀川区西中島4-3-2類ビル
今回は、大阪に本社を構える株式会社類設計室で、設備設計を担う前野将克さんと、構造設計を担う松本翔さんにインタビューしました。 (以下、敬称略)
学生時代に建築学を専攻されたお二人に、設備設計と構造設計の具体的な仕事内容や、そのやりがいについて詳しくお聞きします。
本記事は、建物の設計に興味があり、将来仕事にしたいと考えている学生や求職者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。ぜひご一読ください。
前野将克: 2020年入社。設備設計部所属。大学では建築学を専攻。
入社以来、設備設計のキャリアを歩む。
松本 翔 :2014年入社。構造設計部所属。大学・大学院で建築学を専攻。
構造設計を主に担当し、ジョブローテーションで計画設計も経験。
松本:
松本と申します。入社11年目で、現在は構造設計部で仕事をしています。
大学と大学院で建築学を学んだ後、類設計室へ入社しました。
入社後9年ほど構造設計を担当し、一時期、ジョブローテーションで計画設計部も経験しました。現在は再び構造設計部に戻り、業務を続けています。
前野:
前野と申します。入社6年目で、入社時から設備設計部に所属しています。
私も松本さんと同じく建築学専攻で、特に意匠系の研究室にいました。そのため、設備設計は授業で学んだ程度の知識でしたが、学生時代から設備や環境デザインの分野に興味を持っていました。
弊社の採用選考ではエントリー時に職種の希望を伝えることができたため、「設備設計部を希望します」と伝え、現在に至ります。
松本:
構造設計という、建物の安心安全を担う仕事をしています。
建築設計の役割を人体にたとえることがあります。建築には大きく「意匠」「設備」「構造」という3つの要素があり、意匠は人の見た目にあたる「皮膚」、設備は「血管や内臓」、私が担当する構造は「骨」にあたります。
特に地震の多い日本では、建物が大きな力を受けても倒壊しないよう、安全性を確保することが構造設計の最も重要な役割です。
1日の流れとしては、複数の物件を同時に担当することが多いです。それぞれの物件が異なる進捗状況にあるため、一日を通して様々な案件の打ち合わせや作業を交互に進めています。自席で図面作成や計算書作成に集中する時間もあれば、チームでのミーティングも頻繁に行います。
前野:
設備設計を担当しています。私もよく、松本さんが話したような人体のたとえを使って説明します。
設備は、空調や電気、給排水といった、建物の機能をつかさどる「血管や内臓」にあたる部分です。意匠や構造の担当者と調整しながら、最適なシステムを構築していくのが主な仕事です。
1日の流れは、私も松本さんと同じく複数の案件を並行して進めることが多いです。社内での作業が基本ですが、チームミーティングも活発ですし、建設現場の確認やお客様との打ち合わせで外出する機会も多いですね。
松本:
構造分野では、環境に配慮した木造建築への注目度が非常に高まっています。現在、学校建築をはじめ木造の案件がすごく増えています。
大規模な建築物は鉄骨や鉄筋コンクリート造が主流のため、木造建築に挑戦できるプロジェクトは、私たちにとっても新しい設計技術を習得できる貴重な機会です。
また、高まる地震対策への期待に応えるため、新しい構造技術にも力を入れています。日本では耐震構造が主流ですが、最近は「制振構造」や「免震構造」といった、揺れのエネルギーを吸収して建物への被害を抑える技術も普及してきました。
弊社でも制震構造を採用した案件が進行しており、常に新しい技術に挑戦しています。
松本:
時代のニーズに適応していきたいという思いから、徐々に木造建築の案件に取り組むようになりました。組織全体として新しい分野に挑戦する方針があり、私たち設計部も積極的に新技術を取り入れています。
ですから、もともとの強みというよりは、まさに今、組織としてチャレンジしている最中の分野です。
前野:
弊社には、建築を多角的に捉える力を養うためのジョブローテーション制度があります。
私自身は入社以来、設備設計部に所属していますが、この制度を部内で活用しています。設備設計には「電気設備」と「機械設備」の2種類があるのですが、最初の4年間は電気設備を担当し、5年目から機械設備へ移りました。
同じ部署内でも異なる領域を経験することで、設計者として成長できるようにキャリアを歩んでいます。
松本:
私は構造設計を9年経験した後、10年目に計画設計部へ異動しました。
計画設計は「どのような建物をつくるか」というコンセプト段階から携わる仕事で、技術的な計算から入る構造設計とはアプローチが大きく異なります。
最初は戸惑いもありましたが、「技術からではなく、利用者にとっての価値から発想する」という視点を学ぶことができました。
その経験のおかげで視野がとても広がり、エンジニアリングの思考だけでは得られないものを吸収できたと感じています。他部署のメンバーが設備や構造の部署に来てくれることもあり、ジョブローテーションは互いに学び合う良い機会になっています。
前野:
弊社はフレックスタイム制(コアタイムあり)なので、日々の働き方は比較的自由です。
私の場合は朝8時頃に出社し、12時から13時の間にお昼休憩を取ることが多いですが、打ち合わせが長引いた際は時間をずらすなど、柔軟に調整できます。
退社時間は日によって異なり、定時以降は各自の裁量に任されています。お子さんがいる方は早めに帰宅されたり、リモートワークを活用されたりしていますね。
松本:
子どもがいる家庭では急な発熱などで早退やお休みが必要になることも多いですが、日頃から社内チャットでチームメンバーに状況を共有しているので、スムーズに連携できています。
コアタイムを過ぎれば各自の都合に合わせて働けるので、家庭の用事がある人は早めに帰宅したり、集中して作業したい人は残ったりと、個々の裁量でバランスを取っています。
松本:
弊社が展開している「こども建築塾」は、まさに教育と設計の融合を体現した企画です。その中で、子どもたちが空間をデザインしたり、地震に強い建物を考えたりする「構造会」といったワークショップも行っています。
こども建築塾|ものづくり・デザインコース - 類のしごと学舎
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私たちエンジニアが先生役となって子どもたちに教えることになるとは、入社当時は想像もしていませんでした。しかし、自分たちの仕事の面白さを知ってもらいたいという思いは常に持っているので、一人でも多くの子どもに構造や設備設計の仕事に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
人材育成と建築設計がつながることで、建築業界全体にも良い影響を与えられるのではないかと可能性を感じています。
前野:
意匠・構造・設備の各部門が同じフロアで仕事をしているため、部門間のすり合わせの頻度は他社に比べて多いと思います。
一般的に、設備設計は専門チームが独立して動くことも多いと聞きますが、弊社では分割せずに一つのチームとして一体でプロジェクトを進めるのが特徴です。
松本:
プロジェクトごとに関わるメンバー全員で、常にお客様の思いや、デザインや技術等の課題を共有しています。
私たち構造設計部は計算や作図といったエンジニアリングが主な仕事ですが、計算作図が先にあるのではなく、「なんのために事業を行うのか」「そのためにどんな空間が必要なのか」が大事で、技術はそこにつながっていないと意味を持ちません。
だからこそ、「チームメンバー全員が枠を超えてプロジェクト全体を捉え、提案や意見しあうこと」を大切にしています。このチーム一体となって進める姿勢は、弊社が特に大切にしている部分です。
前野:
はい、もちろんです。私たちは理系・文系といった出身学部を問わず、多様な視点を持つ方を歓迎しています。入社前に特別な技術や専門知識は必須ではありません。
私たちの仕事は、技術的な側面だけでなく、お客様の期待や社会のニーズを深く理解する力が不可欠です。それらに応える最適なシステムや構造計画を考え抜く「探求心」こそ、私たちが最も重視する資質です。
固定観念にとらわれず、柔軟な発想ができる方とぜひ一緒に働きたいですね。
松本:
最初の1〜2年は、先輩社員の指導のもとで図面の描き方や仕事の進め方を学びます。
そして3年目頃になると、一つのプロジェクトを主担当として任されるようになります。技術的な判断も含めて全体をまとめる経験は、大きく成長できる一つの節目だと思います。
さらに、自分が担当した物件について、建築系の雑誌に記事を寄稿するなど、外部に発信する機会もあります。設計して終わりではなく、その経験を社会に伝えることを通じても、成長を実感しています。
前野:
近年、省エネや快適性の向上など、建築における設備設計の重要性はますます高まっており、仕事の範囲も広がっています。
AIによる効率化も進んでいますが、人々のためのより良い環境をデザインするのは、私たち人間の仕事です。既存のシステムにとらわれず、私たちと一緒に新しい価値を創造してくれる学生さんに来ていただけたら嬉しいです。
松本:
若手でもどんどん提案でき、周囲からたくさんのフィードバックをもらえるのが、弊社の面白いところだと思います。ぜひ、この活気ある社風を感じていただきたいです。
現在は木造建築をはじめ、新しい構造技術にも積極的に挑戦しています。未知の構造やエンジニアリングに臆することなく、一緒に新しいことへ挑戦していきましょう。
今回は、株式会社類設計室の前野さん、松本さんにお話を伺いました。
日々進化する建築技術の世界で、常に最適な答えを模索し続けるプロフェッショナルの姿勢が伝わってきます。
特に、木造建築のような未経験の分野へも積極的に挑戦し、部署の垣根を越えて一体となり取り組む社風は、同社の大きな魅力ではないでしょうか。風通しの良い環境が、社員一人ひとりの挑戦を後押ししているのかもしれません。
設計の仕事に興味がある学生や求職者の方はもちろん、分野を問わず「チームで何かを創り上げたい」という想いを持つ方にとっても、類設計室は魅力的な選択肢の一つになるはずです。ぜひ一度、同社について調べてみてください。
このkaiというメディアでは、様々な企業のサービスや社内環境について、多数回答をいただいています。
興味をお持ちの方は、ぜひ一度、口コミの回答を確認し、入社の判断材料にしてみてください。
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