レイサス株式会社
・プロモーション事業 ・メディア事業
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今回は、レイサス株式会社の谷口さんに「出戻り入社」についてお聞きしました。
転職活動において、以前に勤めていた職場へ再就職することを「出戻り入社」と言います。
レイサスに勤める谷口さんは、一度レイサスを退職し、他の企業を経て再度入社されました。なぜ一度退職したのか、そしてなぜレイサスに戻ってきたのかを詳しく伺いたいと思います。
一度退職した企業への再入社に興味がある方、一度退職した社員の再入社を検討している企業の方は、ぜひご一読いただければと思います。
谷口と申します。レイサスには2018年に新卒として入社しました。そして、入社4年目の2021年11月に一度退職をし、転職しています。
その後いろいろあり、2023年の7月には転職先を退職し、8月に出戻りでレイサスに再入社をして今に至ります。
レイサスに新卒入社した1年目から、ひたすら目の前のことに必死でした。
信じられないくらい何もできず、特に「自分がどのようになりたいのか」や「自分は何を成し遂げたいのか」などということを考える以前の問題でした。
そんな私を周りの方々がサポートしてくださって、その人たちに恩返ししたいという一心で働いていました。
自分なりに頑張ってはいました。そして、頑張り続ければ、いつかは「短い業務時間でそれなりに満足できるお給料をもらえるのではないか」と思っていました。
最初の頃は、自分に与えられた業務をこなすことに必死で、時間としても長く働く毎日でした。そんな中、だんだんと「楽をしたい」という気持ちがわき、短い業務時間で働くことにあこがれを抱いていました。
一方で、一緒に働くメンバーを大切に思っていました。新卒1年目から4年目までは年齢の近い先輩方や同期にかなり支えられて仕事をしていたので、周りの人たちのおかげでどうにか生きていたという感じでした。
そうした経験がありながら、当時の先輩や同期のような存在は、自分の努力次第でどこの企業でも作ることができるのではないかという思いもありました。
「楽をしたい」という思い、そして「支え合うメンバーは自分の努力次第で作れるのではないか」という二つの思いから、転職を決断したのです。
結論としては、実現できませんでした。
転職先の業務時間は9時から18時、日によっては9時から17時という短い時間でした。
体力面は楽になったのですが、営業職にもかかわらず成果を全く求められませんでした。
目標を立てたとしても「達成できなくても別にいいよね」という雰囲気が蔓延していて、自分が何のために働いているのかわからなくなってしまいました。
そのような雰囲気だったため、正直に申し上げて、仕事に対するやる気がわきませんでした。誰もが前向きさも向上心も持っておらず、尊敬できる上司や同僚が一人もいませんでした。
レイサスで働いていた頃は先輩や同期、上司の方々を大切に思い信頼していたため、転職先の環境が私にとっては衝撃的でした。長く働く自信はまったくありませんでした。
この会社で働き続けても人として成長できないという思いに至り、転職前の考えを成し遂げることはできないと理解しました。
楽をしてばかりでは成長できないと思いました。また、そんな人生も嫌だと思い、レイサスに戻りました。
転職したことで、時間や体力の面では楽になったかもしれません。しかしそれだけでは成長できませんし、一緒に働く人も尊敬できなければ私にとっては意味がありません。転職先の企業で改めてそのことに気づきました。
もともと学生時代の就活中、自分の頑張りが成果として表れてそれが評価される仕事を望んでいました。面接でもそういった思いを企業に伝える形で進めていました。
レイサスの方々は、自分の成果を創り出すため、向上心を持ち、一生懸命に働いています。それが文化として根付いているのはすごいことなのだと、他社に行って再認識しました。
困っていたらすぐ相談に乗ってくれる上司がいて、落ち込んでいたらすぐに話を聞いてくれる先輩がいて、切磋琢磨しながら一緒に目標を追える同僚がいて、一生懸命成果を伸ばそうと頑張る後輩がいるということは、とても恵まれた環境だということに気がつきました。
レイサスに戻って1年半ほどですが、大変だと感じることはもちろんあります。
しかしその一方で楽しいと思えていますし、頑張ろうと前向きに働くことができていると思います。「大変」と「楽しい」が両立している、そんな状態です。
今後は自分が模範社員になれるように取り組んでいこうと思っていて、目標などを大切にして頑張っています。
先日、社内のミーティングで「自分が将来目指す姿」を改めて定めたのですが、まずは主任に昇格すること、そして3年後にはさらに昇格してチームメンバーを5名以上持つということを目指しています。
目標の実現に向けて、計画を練っていくつもりです。
うまくいかないという現状に流されず、本来の自分の考えを忘れないでほしいと思います。
私が一度転職したときも、もともとの自分の考えや思いがあったにもかかわらず、成果が出ない状況を辛いと思って逃げてしまいました。
本来レイサスの社風や考え方が合っていたのに、それに気づくことができなかったんです。
なぜその企業に入社したのか、常に覚えていてほしいと思います。若い方は特に目標を振り返る機会があると思うのですが、それはとても大事なことです。
また、隣の芝生は青く見えるものです。友人が短い時間で働いているとか、お給料が高いとか、良いところばかり目に入ってしまうかもしれませんが、人生はそんなに簡単なものじゃないので、それも忘れないでもらえたらと思います。
入社当時に抱いた自分の気持ちを信じて、ぜひ頑張ってください。
偉そうなことは言えませんが、この経験談を皆さんにお伝えできればと思いました。ありがとうございました。
今回は、レイサス株式会社に再就職をした谷口さんにインタビューをしました。
すべての人が入社してから順風満帆というわけではありません。自分の仕事の成果や、周りの人の現状を見て、不安を抱き転職を考えることもあるでしょう。
もし一度退職したとしても、それが間違いではないと思います。谷口さんのように、以前の会社の方が自分の性質と合っていたと気づくきっかけになることもあります。
転職の結果、元の会社で再挑戦したいという思いが生まれたなら、出戻り入社を検討してみてください。本人の気持ち次第で、さらに成長できると思います。
本インタビューで「出戻り入社」という入社の形があることを、一人でも多くの方に知ってもらえれば幸いです。
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