
社風とコミュニケーションについて
社風2025年10月27日 公開

歴史の長い企業というと、伝統を重んじると同時に、少し堅い社風なのではというイメージもあります。実際のところ、トップダウンの風土が強いのか、それとも若手でも発言しやすい雰囲気なのか、教えていただけますか。
ご質問いただきありがとうございます。
100年を超える歴史を持つ企業として、ご指摘のように、時には古い風習が残っていると感じられる側面があることは、弊社としても改善すべき課題と受け止めております。
その上で、私たちは役職や年齢に関わらず、社員一人ひとりが意見を言いやすい、風通しの良い組織づくりを積極的に進めています。
最近の取り組みとして、若手社員が中心となった「働きやすさの改善プロジェクト」が発足しました。
このプロジェクトでの若手からの提案を受け、これまで古い印象のあった食堂や廊下といった共有スペースを、3ヶ年計画で全面的にリフォームすることが決定しています。
特に特徴的な取り組みが、20代・30代の社員を対象としたワークショップです。
まず個人でテーマについて深く考え、次に少人数のグループに分かれて議論を交わし、出てきた意見を模造紙一枚にまとめて全体発表します。
この場には経営層も全員出席しており、若手社員の発表に対してその場でコメントを返すなど、活発な意見交換が行われました。
こうした新しい動きだけでなく、以前から続く継続的なコミュニケーションの機会も大切にしています。
・従業員意識調査:定期的に社員の意見を吸い上げ、改善に役立てています。
・タウンホールミーティング(半年に1回):経営者の考えや会社の実情について直接聞く機会があります。
後日、アンケートも実施しています。
・労使ミーティング:従業員満足度向上のため、定期的に意見を収集しています。
・組合への相談BOX:業務上の困りごとなどをいつでもWEB上で投稿できるシステムがあります。
・社内誌(年4回発行):社内の情報発信を行い、相互理解を深めます。
・石栄会(年1〜2回):会社からの費用補助がある懇親会で、社内交流を促進します。
・フラットな呼称:社長を含め、お互いを役職ではなく「〇〇さん」と呼び合います。
社員の声に真摯に耳を傾ける姿勢こそが、次の100年を創る原動力になると信じています。
これからも、対話を大切にし、より良い組織風土の醸成に努めてまいります。
