殺処分数ゼロの実現について
企業について2022年12月13日 公開
「広島県の犬の殺処分数ゼロ」の実現はすごいことだと思います。どのような困難があったのでしょうか。
当メディアよりピースワンコ・ジャパンの担当者にインタビューをいたしました。
ピースワンコ・ジャパンが「広島県の犬の殺処分数ゼロ」を目指し、活動を開始したのは2012年のことです。2016年4月に殺処分機の稼働はストップし、「殺処分ゼロ」になりました。
広島県は2011年に全国で殺処分数がもっとも多い県となり、こうした状況を変えたいという思いから保護活動を行うことに決めたそうです。
2014年、2015年に愛護センターから引き出した頭数はいずれも200頭未満でしたが、2016年の引き出し頭数は約1400頭、2017年は約1800頭と、
試算をはるかに上回る頭数を引き取ることになったピースワンコ・ジャパン。
受け入れを拒否すれば、殺処分が再開されます。そのため、犬舎増設の資金を銀行から借り入れました。
職員数も足りないため人材確保に奔走し、さらに、一気に頭数が増えたため、管理するカルテや電子システムなども整備したそうです。
引き取る頭数が多ければ、当然ながらその分多くの資金が必要です。そのため、多くの方に当団体を知っていただきサポーターとなっていただくための取り組みにも尽力してきたとのことです。
こうした努力の結果、ピースワンコ・ジャパンは2016年4月に広島県の犬の殺処分ゼロを実現し、そこから今日(2024年12月現在)まで8年近く殺処分機は再稼働しておりません。
今後については「今後もさまざまな困難に直面することがあるかと思いますが、広島から日本全国へ『殺処分ゼロ』の実現を目指していく」と語ってくださいました。