
木材業界の未来について
会社の将来性2025年3月14日 公開

木材業界は未来がないという口コミを見ましたが、実態はどうでしょうか。
ご質問いただきありがとうございます。
このご指摘は、木材の主要な用途である住宅の着工戸数が減少傾向であることを受けてのものと理解しています。
一方で、脱炭素をはじめとする社会的な要請から木材利用の機運は高まりを見せており、国と民間企業による「建築物木材利用促進協定」の締結も増加していることから、これまで木材が使われてこなかった用途での木材利用が進んでいくことが見込まれます。
当社においては、事業領域を住まいから暮らしへと拡大し、家具や筆記用具、車両といった非建築分野における木材需要の創出に取り組んでおります。
一つの事例として、表面の軟らかさや傷のつきやすさが懸念されるスギの表層のみを圧密することで、スギ本来の軽さや衝撃吸収性を維持したまま表面の強度・硬度を向上させたテーブル用天板を開発し、「ウッドデザイン賞2023」において最優秀賞を受賞しました。
既存の会議用テーブルや学習机の天板を工事不要で取り換えることができるため、簡単にオフィスや学校でのウッドチェンジが実現でき、採用事例も増えております。
今後も木材の可能性をさらに追求し、木材の利用拡大に貢献していきたいと考えております。
よろしければ、以下もご確認ください。
<参考ニュースリリース>
■建築物の木造化・木質化を通じて2050年カーボンニュートラルの実現に貢献 農林水産省と「国産材の利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」締結
■ナイスグループ 建築物木材利用促進協定の締結から1年 協定に基づく取り組みで木材利用を更に推進
■徳島県、香川県、大倉工業㈱と建築物木材利用促進協定を締結 4者の連携・協力で地域産材の利用を促進
■飫肥杉の大径木高耐久赤身材「ObiRED®」など県産材の利用を促進 宮崎県と「宮崎県産材の利用促進に関する連携協定」締結