夏目光学株式会社
高精度光学レンズ素子(オプティクス)の開発・製造・販売、光学設計および光学ユニットの開発・製造・販売
長野県飯田市鼎上茶屋3461
今回は、半導体製造や通信、医療、航空、宇宙関連など多岐にわたる分野で高精度光学レンズの開発・製造を手掛ける夏目光学株式会社の細江国彦社長にインタビューを行いました。
非常に高い光技術を誇る同社の強みやビジョン、そして社員に求める人物像など、その魅力に迫ります。
モノづくりに情熱を持ち、未来の社会づくりに挑戦したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
当社は1947年、「飯田製作所」として創業しました。
初代の夏目哲三は、長岡工業高等学校(現:新潟大学工学部)で精密工学を学び、海軍で技術を修得しました。
戦後の焼け野原の中、メッキ業を始め、家族や社員、地域社会のために自転車修理や塗装など幅広い仕事に挑戦してきました。
その後、光学レンズの研磨技術を高め、レンズ製造業へと進出しました。
さまざまな産業分野に貢献できる会社を目指してきました。
1970年代には双眼鏡などの接眼レンズでトップシェアを獲得し、1980年に東京の科学技術館で開かれた「80センサー技術展」への出展を機に、「信州の面白いレンズ屋」として業界内で評判が広がりました。
認知度と信頼を高めた1980年代には、エレクトロニクスやレーザー分野にも進出。
世界初のCDプレーヤーのピックアップレンズを供給し、半導体露光装置の製造においても黎明期から高精度な機器を提供し続けています。
創業者の夏目哲三は、「何かを作りたい」と考えたとき、お金や機械がなくても諦めず、どうすれば実現できるかを真剣に考える人でした。
よく「金がないなら知恵を出せ」と言っており、自らそれを体現していました。
戦後の何もない時代から事業を創り出した彼は、まさに天才であり、強いリーダーシップを持っていました。
当社の根底には、単にお金で必要なものを買うのではなく、知恵を絞って自ら作り上げるという思想があります。
創業者と社員が他社とは異なるオリジナリティを追求し、費用対効果を最大化する機械を自分たちの発想で作ってきたからこそ、その思想が根付いたのだと考えています。
はい。光の世界はまだ黎明期にありますが、私たちは光技術が切り拓く未来とその実現を追求し、社会に貢献する精神を大切にしています。
当社が最先端分野で重要な役割を担い、技術力と信頼性を誇れるようになったのも、この価値観に基づいて長年努力と革新を積み重ねてきた結果だと考えています。
創業から受け継いできた価値観を体現することは、これからも変わることはありません。
培った技術力を基盤に、柔軟な発想や新たな価値提供に挑戦し、諦めない粘り強さでお客様の課題解決に全力で取り組んでいきます。
当社には3つのこだわりがあります。
1.世界トップレベルの研磨技術
半導体露光装置やX線放射光施設など、産業・学術分野を支える高度な研磨技術を誇っています。
2.多様な形状のレンズを自社加工
異形レンズなど、さまざまな産業分野で活用できる多様なレンズを自社で加工しています。これほどの多様性を持つ企業は世界でも稀で、当社はその一つです。
3.お客様の特別なニーズに応える姿勢
世の中にまだ存在しないレンズでも、お客様のご要望に合わせて作り上げます。必要であれば測定機や加工機も自社で製作し、粘り強くチャレンジする精神が当社の成長と信頼の礎となっています。
これからも技術と情熱で、光技術の未来を切り拓いていきます。
はい。当社はあらゆる工程が製造現場に近い場所にあり、さまざまな業界の製品やニーズに対応できることが競争力の高さにつながっています。
また、チップメーカーや半導体装置メーカーの機器用光学部品を製造しており、半導体露光装置には黎明期から関わってきました。
お客様が求める厳格な仕様に対応する技術を習熟し、要求仕様に応じた測定器を活用して適切な初期評価とフィードバックを提供できることも強みです。
こうした実績により、お客様からのご相談が増えており、今後もますます増えると予測しています。
大企業と同等、もしくはそれ以上の品質と生産性を保ち、品質に妥協することなく事業を展開しています。
自社の強みをさらに強化し、さまざまな市場に対応したレンズの開発・製造を実行していきたいと考えています。
そのためには、強いモノづくり力と現場力が不可欠で、それらを支える間接部門も充実させていく必要があります。
さまざまな産業分野に唯一無二の技術を幅広く提供し、特に半導体、X線光学、宇宙関連分野に力を注いでいく考えです。
世の中のニーズに応えるため、光学設計からユニットまでのソリューションを提供し、当社だからこそ活用していただける技術を増やしていきます。
会社全体で一致団結し、多くの分野で成長を続けることが目標です。
その通りです。当社の歩みは、挑戦を重ねてきた歴史そのものです。
「すべては未来をつくる一歩のために。」という理念が企業行動を決定付け、社員一人ひとりが「どうしたらお客様の装置をスムーズに開発できるか」「どうしたらご要望以上のご期待に応えられるか」と無限の創造力を働かせています。
これからも引き下がることなく挑戦を続けていきます。
その社是に共感し、体現できる人材の育成を図り、持続的な経営を実現していきたいと考えています。
求める人物像は以下の通りです。
● 素直で実行力がある方
何事も自分ごとと捉え、素直に実行し、環境や周りの人に感謝できる方。
● 粘り強く挑戦し続ける姿勢
企業理念に共感し、困難に対しても諦めず挑戦し続ける意欲を持つ方。
● 謙虚さと行動力を兼ね備えた方
「守・破・離」を意識し、身近な課題を自ら発見し、解決する実行力を持つ方。
● リーダーシップを発揮できる方
物事の経緯と経過を理解し、周囲を巻き込む力と提案力、ポジティブな言動でリーダーシップを発揮できる方。
● 未来を切り拓く力がある方
現状に対する理解と改善を繰り返し、情熱と好奇心を持って新しい挑戦に取り組める方。
モノづくりが好きで、当社の理念に共感し、体現していける方を心から歓迎します。
はい。創業者のようなカリスマ性のある天才は簡単に現れません。
だからこそ、受け継がれている考え方や企業姿勢を全社員で共有し、力を合わせて実行することが大切だと考えています。
会社は一人では成り立ちません。
柔軟な思想を持った社員たちが理念や思想を理解し、互いに協力して仕事を成し遂げることが重要です。
当社には「やりたい」「挑戦したい」という想いを持ち、オンリーワンの仕事を成し遂げる力を備えた社員が多くいます。
そのような企業文化を強化するため、理念を体現できる育成手法のブラッシュアップも進めています。
お客様から「困ったときは夏目光学に相談したい」「相談して良かった」と言っていただけることが多く、それが大きな喜びと達成感につながります。
お客様が新たな課題に直面したときも、解決に向けて共に挑戦できる存在であり続けたいと考えています。
光の世界はまだ黎明期です。
だからこそ、光技術が切り拓く未来を存分に追求できます。
長年培ってきた独自の技術を駆使し、柔軟な発想と新しい価値の提供に挑戦し、お客様や社会の課題解決に取り組めることが魅力です。
当社は、粘り強い開発姿勢と挑戦する意欲によって、困難な時代も成長を続けてきました。
これからも社員一人ひとりが人とのつながりを大切にし、目的意識を持ってモノづくりを通じて自ら成長できる環境を大切にしていきます。
夏目光学は、粘り強く諦めないDNAを受け継ぐ意志を持った人たちの集まりです。
共に未来を切り拓いていける仲間にお会いできることを、心から楽しみにしています。
2025年3月26日 公開
今回は、夏目光学株式会社で取締役専務を務める本田英則さんに、インタビューを行う機会をいただ…