日本絨氈株式会社
オフィスのタイルカーペット、ホテルや公共施設のデザインカーペット、家庭用タイルカーペット、カーマット、スポーツ施設向けの人工芝の生産を請け負うOEMメーカー
大阪府堺市西区築港浜寺西町8番12
オフィスのタイルカーペット、ホテルや公共施設のデザインカーペット、家庭用タイルカーペット、カーマット、スポーツ施設向けの人工芝の生産を請け負うOEMメーカー
大阪府堺市西区築港浜寺西町8番12
日本絨氈(じゅうたん)株式会社は明治7年(1874年)の創業から、技術の粋を集めた「メイド・イン・ジャパン」のカーペット作りなどを手がけています。
1世紀半にわたる長い歴史と国内一貫生産体制という業界随一の強みを持つ一方で、労働環境向上への取り組みや未経験でも成長できる教育体制、温かい社風の醸成にも力を注いでいます。
今回は、経営陣を代表して取締役専務執行役員の池﨑彰吾様と、カーペットのデザイナーとして勤務する企画開発部の鈴木様、製造部の主任を務める鈴木様の計3名にインタビューを行い、職場の実態や働きやすさを高める取り組みなどについてお聞きしました。
池﨑様:日本絨氈は繊維産業が盛んな泉州の地において、初代村田繁蔵が泉州綿布業を始めたのがルーツです。
以来、カーペット一筋でこだわりの製品をお届けしています。
現在は、ホテル・公共施設・オフィスや家庭などに向けたタイルカーペットと、スポーツ施設向けのロング人工芝・テニス人工芝の研究開発・生産・販売を一貫体制で行い、お客様ブランドのOEM製品を手がけています。
生産が困難とされるロング人工芝のシェアは全国1位で、タイルカーペットの生産量は全国2位です。
さらに、世界最先端のハイテク技術を投入した滋賀工場は、世界最高峰の生産スピードも実現しています。
高品質な製品を安定的に供給するべく日本製にこだわった当社の製品は、世界10か国以上で選ばれています。
参照URL:特長 | 日本絨氈株式会社
会長メッセージ | 日本絨氈株式会社
池﨑様:1951年の法人化が大きな転機となりました。
「戦争で焼け野原になった日本にカーペットを敷き詰め、豊かな生活を送れるようにしたい」という想いがあり、それが品質へのこだわりの原点です。
椅子張地などの製織を経てカーペット製造に着手したのは1955年で、わかりやすく説明すると経糸と緯糸を機械で織っていくロール状の織りじゅうたん(ウィルトンカーペット)を生産していました。
一方で、1981年には基布に糸を縫い込んで表面を作るタフトのカーペット機を導入し、現会長が社長に就任した翌年の1989年には、タフトのタイルカーペット製造ラインを新設しました。
また、その後は自社ブランドのメーカーからOEMメーカーへと転換し、現在に至ります。
参照URL:沿革・歴史 | 日本絨氈株式会社
池﨑様: OEMメーカーに転換した当時は、設備や生産体制などが大きく変わったため、非常に苦労したと聞いています。
日本絨氈は「ニッタン」の略称で知られる自社ブランドで成功していたのですが、OEMメーカーに移行したのは、織りじゅうたんの市場規模がどんどん縮小し、安価なタフテッドカーペットが主流になってきたからだと聞いています。
OEMメーカーに転換するという経営判断がなかったとしたら、おそらく現在の事業規模は維持できていなかったでしょう。
また、私が入社した2016年は、ちょうど滋賀工場を立ち上げ、シェア向上を図っていこうというタイミングでした 。
設備を整えるのはこれからで、滋賀工場には従業員も一人もいない状況でしたが、社内のメンバーだけではなく、原材料の仕入れ先や機械メーカーなど多数のお取引先様のおかげで工場が出来上がっていきました。
竣工式には約380名もの関係者が集まってくださり、周りの方々に支えられて事業が成り立っていることを改めて感じました。
池﨑様:このような企業理念ができたのは、先ほど申し上げた品質へのこだわりの原点と共通します。
荒廃した戦後間もないこの国で、人々は洋風の豊かで幸せな生活を目指してきました。
日本絨氈を立ち上げた私の祖父は、日本の住宅にカーペットを敷き詰め、皆さんに豊かで幸せな生活を送ってほしいという一心でした。
企業理念は祖父の願いそのもので、従業員ともいつも共有している思いです。
池﨑様:例えば、いろいろな設備の操作を覚えていけば技術力が高まるだけでなく、多様な業務への対応力も身につきます。
自分自身も日々の仕事を通じて成長したいという気持ちがあるのですが、多能工化は一人ひとりの仕事の幅を広げることとなります。
仕事の幅が広がれば、周囲との関係性や事業全般における視野も広がります。
従業員に対しては、仕事を通じて人間的にも成長してもらいたいという想いを持ち、多能工化を進めています。

鈴木様(企画開発):他社様のショールームとオフィスを見学した際、自分がデザインした製品がきれいに敷かれているのを見てうれしくなりました。
配色選びを手伝ったカーペットがショッピングモールのフロアに敷かれているのは目にしたことがありましたが、デザインから自分が担当した製品が使われているのを見たのは初めてでした。
柄を調整した作業も記憶に残っていたので、「この仕事をしていて良かった」と働きがいを実感しました。
鈴木様(製造):基本的には、自動で動くタフト機を監視するのが私の仕事です。
ただし、機械で作るからといって常に均一なクオリティの製品が完成するわけではありません。
仕様書通りに作業を進めたとしてもサンプルと合わなかったり、機械の調子などによってうまくいかなかったりすることもあります。
そんなときは、上司や先輩から教わった知識や自分の経験をもとに調整するのですが、思い通りに仕上げられるようになり、うれしさや働きがいを感じたことは何度もあります。
また、私はカーペットだけでなく人工芝の生産にも携わっているのですが、個人的に野球をプレーしていることもあり、テレビのプロ野球中継をよく見ます。
自社製の人工芝が敷かれている野球場からの中継を見たときは、家族に自分の仕事を誇らしく説明しています。
池﨑様:私たちが作っているのは、カーペットや人工芝など成果物が目に見える最終製品ばかりです。
公共、個人の場所を問わず、さまざまな施設で使われており、普段の生活でも見かけることができます。
先ほど話があったように、人工芝は有名な野球場にも敷かれているので、私自身も働きがいを感じています。
鈴木様(企画開発):大学で染織を専攻したため、卒業後は「糸」にかかわる仕事をしたいと考えていました。
この会社のことを知ったきっかけは、大学に寄せられた求人です。
カーペットを作っていると聞いて「自分がやりたい仕事と直結している」と思い、大学に来た現社長ともお会いしました。
「幸せを敷き詰めよう!」という企業理念に魅力を感じた中、採用面接の前に1週間ほどのインターンシップを経験したのですが、短期間で職場の雰囲気の良さがわかり、入社したいという想いがさらに強まりました。
就職活動では、もう1社にも書類を送っていたものの、次の段階に進む前に第一志望の日本絨氈から内定をもらえたので入社を決めました。
鈴木様(製造):私は中途入社で、転職活動では前職と同じく「糸」にまつわる仕事を探していました。
別の1社も候補に上がったのですが、ホームページを隅から隅まで確認して選んだのが日本絨氈です。
現場の写真がきちんと掲載されていて、社内の雰囲気の良さがよく伝わってきました。
自分が仕事をするイメージを描きやすかったことも入社の決め手となりました。

鈴木様(企画開発):新卒なので未経験者として入社したのですが、わからないことがあっても上司や先輩方に聞きやすいと感じており、私がわかるようになるまで丁寧に説明してもらえました。
職場の雰囲気はインターンシップで感じたときと変わらず、今も和気あいあいとしています。
デザインの打ち合わせも、それぞれが提案したアイデアの是非をシビアに突き詰めつつ、時には冗談も交えて楽しく話し合っています。
だからこそ上司や先輩と良い距離感を保てており、相談もしやすいのではないかと思います。
鈴木様(製造):新入社員には「一人で機械を動かせるようになるまで必ず教育係が付く」という手厚いサポート体制が整ってきています。
未経験入社が多い分、新入社員の不安な気持ちを理解して周りがフォローする風土があります。
私自身が入社時に受けたのは、20〜30代の若手が多い会社という印象です。
話しやすい人が多いとも思いました。
人間関係の距離感も適度で、上司・先輩との間に壁を感じたことはありません。
もちろん仕事の話は真剣にしますが、時には冗談を言い合うこともあります。
私の上司はジョークが好きな人なので、仕事の話しかできないという堅苦しさはありません。
池﨑様:1週間のうち5日間は会社に出勤する中、従業員には少しでも安くて温かく、健康的な食事をしてほしいという気持ちで導入されております。
厨房調理で発芽玄米や有機野菜などを含むメニューを提供しています。
物価は上がり続けていますが、その分は会社が負担して、これからも1食280円で味わえるヘルシーな食事を提供していきます。
鈴木様(企画開発):満足度は非常に高いです。
入社後しばらくは弁当を持参していたのですが、食品価格がどんどん上がっている状況下では大した節約につながらないと思うようになりました。
栄養バランスの良さも考えると社員食堂のほうが合理的なので、2〜3年ほど前からこちらを利用させてもらっています。
参照URL:制度・福利厚生 | 日本絨氈株式会社
池﨑様:世の中の流れや、お取引先企業の取り組みを参考にさせていただくこともありますが、労働組合(共栄会)からの要望をできるだけ尊重し、労使双方にとってプラスになる制度の策定や見直しを随時行っています。
最近の例としては、キャリアアップのサポートにもなる資格取得支援制度を整え、業務に関係する資格リストの教材費や受験料を会社が負担するようにしました。
平日の講習や試験は出勤扱いとし、資格を取りやすい環境づくりに配慮しています。
この他にも、住宅手当制度や誕生日休暇制度、海外展示会視察の機会などを設けています。
参照URL:制度・福利厚生 | 日本絨氈株式会社
池﨑様:15年以上前の話ですが、月100時間近い残業が発生していたのは事実です。
しかし現在は、設備投資による機械化を進めて生産効率を高めるなど、以前の半分以下となる月42時間程度への削減を目指して大幅な改善を進めています。

鈴木様(製造):残業の状況は部署や人によると思いますが、超過勤務をした場合はそれだけの手当がもちろん支給されます。
また、私の部署ではシフトが組まれており、その日の残業の有無もあらかじめ決まっています。
いきなり残業に追われるようなことはないので、仕事とプライベートのメリハリをつけやすいと思います。
個人的には、残業の必要が全くないほど仕事が乏しい状況よりは、ある程度の残業をこなしているほうが安心できると考えています。
鈴木様(企画開発):休日は時期を問わず、いつでも好きなときに申請しやすいと感じます。
休みを取ることについて誰かに何かを言われた経験もないので、すごくありがたい環境だと思っています。
池﨑様:現在は社会貢献活動の一環として、近隣の小・中・高校にタイルカーペットなどを寄贈し、先生や子どもたちと一緒に施工する「幸せを敷き詰めよう!プロジェクト」を進めています。
プロジェクトでは会社概要や企業理念、生産工程について楽しく学んでもらってもいるのですが、従業員にとっても子どもたちの熱心さや笑顔に触れて、大きな感銘を受けられる貴重な機会となっています。
今後の事業展望としては、2024年に私の兄が社長に就任したのを機に「共にライフスタイルを支えるファーストコールカンパニー」という2034年までの10年ビジョンを掲げています。
従来はカーペットや人工芝という枠の中で物事を考えていましたが、今後はお客様の事業全般を支えるインフラのような会社を目指していきます。
お客様が何かを相談したいと思ったとき、真っ先に日本絨氈を思い出していただけるようになりたいですね。
鈴木様(企画開発):デザイナーとして働くのであれば、イラストレーターやフォトショップを多少なりとも使いこなせるほうが楽だとは思いますが、プレッシャーを感じたり気負ったりする必要はありません。
少しさわれるというレベルで構いませんので、安心して入社いただければと思います。
鈴木様(製造):製造ラインは工程が分かれているため、最初から最後まで全部一人で担当するわけではありません。
わからないことや困ったことがあれば、近くの先輩方に聞きやすい環境が整っていますので、何も心配する必要はないと思います。
繰り返しになりますが、周囲が「この人は、こういうことが不安なのかな?」と先回りしてサポートする体制も、以前と比べてかなり整ってきていると感じます。
また最近は、従業員同士が互いへの感謝の気持ちを表す社内掲示板の取り組みを全社的に推進しています。
その効果もあってか、助け合いの雰囲気が浸透していますので、ぜひ安心して入社いただければと思います。
池﨑様:会社の業績も個人の人生も良いときもあれば悪いときもありますが、日本絨氈は「意志と愛にあふれるプラス志向の実践」という経営理念を打ち出しています。
プラス志向を持っていれば、ピンチを乗り越えることもできます。
就職・転職など新しい環境に挑戦する際も、ぜひ前向きな気持ちで取り組んでいただければと思います。