株式会社ファーストナース
訪問看護
東京都港区新橋2丁目12-16 明和ビル4階
精神科に特化した訪問看護サービス「訪問看護あやめ」は、全国展開するファーストナースが運営するサービスです。
精神疾患を抱える方が住み慣れた場所で安心して生活を続けられるよう、専門看護職員が一人ひとりの意向や事情を汲んだケアを行っています。
「入院を繰り返さない暮らし」の実現や、「自分らしく生きること」に対する支援。
そこには、訪問看護の枠を超えた深い思いが込められています。
今回は、訪問看護あやめの具体的な取り組みや大切にしている価値観、そして精神科訪問看護が担う地域医療での役割について詳しく伺いました。
本記事は前後編の前編です。
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訪問看護あやめは、精神科に特化した訪問看護ステーションとして、ご自宅や施設で療養されている方を対象に、心身のケアを行っています。
最大の特徴は、精神疾患に関する専門知識と豊富な経験を持つ看護師が多数在籍している点です。
統合失調症やうつ病、双極性障害など、幅広い精神疾患に対応し、それぞれの症状や生活状況に応じた支援を提供しています。
私たちは、医療従事者というよりも、利用者様の暮らしのそばにいるパートナーのような存在であることを大切にしています。
「治す」ことよりも「支える」ことに主眼を置き、入院を前提にせず、自宅での生活を続けられるよう、定期的な訪問を通じて、健康管理や服薬支援、生活リズム調整など多角的な支援を行っています。
訪問看護に対して、「頻繁に来られて負担に感じるのでは」という印象をお持ちの方もいらっしゃいますが、私たちは必要以上の介入は行いません。
利用者様の自立と尊厳を尊重した関わりを心がけ、過剰な支援ではなく、ちょうど良い距離感でのサポートを追求しています。
これにより、地域における新しい精神科訪問看護のあり方を築き、真に必要とされる存在になりたいと考えています。
訪問看護あやめの最大の特徴は、精神科に特化した看護師が「その人らしさ」を何よりも大切にしながら、ご利用者様と深く関わっていることです。
病気だけを見るのではなく、利用者様の背景や日々の小さな変化にも真摯に向き合います。
「その人らしい生活を支えるには何が必要か?」を常に考えながら、個別の訪問看護計画に基づいた最適なケアを提供しています。
また、訪問のあり方についても、あやめでは「寄り添いすぎない配慮」を強く意識しています。
不必要に回数を増やしたり、過度に干渉をしたりするのではなく、必要なタイミングで必要な関わりをすること。
そうしたスタンスが、精神科の訪問看護に対する潜在的な不安を和らげ、利用者様やご家族からの厚い信頼に繋がっていると実感しています。
押し付けではない、自然体の看護を提供することこそが、私たちの目指す「訪問看護あやめ」のケアです。
訪問看護あやめは、明るく柔らかい雰囲気が特徴の職場です。
看護師をはじめ女性スタッフが多く、現場では穏やかであたたかいコミュニケーションが交わされています。
ただ、訪問が中心の業務であるため、日々の勤務では職員同士が直接顔を合わせる機会が少ないという側面もあります。
そのため、あやめでは意識的に「つながる場」を創る工夫を凝らしています。
例えば、夏の暑気払い・冬の忘年会・新年会など、年に数回の交流イベントを会社負担で実施しています。
普段なかなか会えないスタッフ同士が、リラックスして言葉を交わせる貴重な時間です。
孤立しがちな訪問業務だからこそ、あやめでは働く人々のつながりを何よりも大切にしており、温かみのある職場づくりに力を入れています。
訪問看護に携わるスタッフは「地域に貢献したい」という思いを持つメンバーが多いのが特徴です。
精神医療を必要としている方を支えることはもちろんですが、それだけでなく、地域社会全体をより良くしていきたいという視点で働いているメンバーが多数在籍しています。
自殺や虐待、他害といった重大リスクを未然に防ぐために、社内でワークグループを立ち上げ、専門的な分析や情報処理を行っています。
それをもとに、地域の医療・福祉機関に向けて情報を発信するなど、現場の知見を社会全体に還元する活動も進めているところです。
現場とでの直接的なケアと、社会全体への貢献という両方の視点を持って働けることは、精神科の訪問看護に携わる上で、とてもやりがいをもたらす環境だと感じています。
最大の働きがいは、関わらせていただいた利用者様の生活に、少しずつ良い変化が見られた瞬間ですね。
以前、病院側から「訪問看護が入ることで再入院が減った」と感謝状を数回いただいたことがあります。
その時は、本当にこの仕事をしていて良かったと実感しました。
他にも、地域での自殺を未然に防げたケースでは、警察から感謝の連絡をいただいたこともあります。
訪問という形で継続的に関わることで、深い信頼関係を築けるからこそ見えてくる小さな変化やサインがあると感じます。
そうした気づきが結果として、ご利用者様やご家族にとって大きな支えとなることもあります。
また、ファーストナース全体として教育体制も充実しており、精神科に関する専門知識や実践的な対応力を高められるよう、研修やケース共有の場が用意されています。
一人で抱え込まず、チームで相談し合える文化が根づいているため、経験を重ねながら着実にステップアップできる実感があります。
働きながら「人としての幅」も広がっていく、そんな奥深さも感じられる仕事だと考えてます。
まず大前提として、精神科の分野に対して理解があり、関心を持っている方にぜひ来ていただきたいです。
精神科と聞くとハードルが高いと感じられることもありますが、実際の現場では、「人と人」としてじっくり向き合う優しさや、相手の立場を想像する共感力が必要です。
また、訪問看護は一人でご利用者様の元を訪ねることが多いため、自分で状況を判断する力や、どんな状況でも冷静に対応できる能力が求められる場面もあります。
だからといって、全てを一人で抱え込む必要は一切ありません。
私たちはチームで支え合う文化を大切にしており、相談や振り返りを通じて成長していく風土が根づいています。
あとは、やはり弊社の理念に共感してくださる方です。
「その人らしく生きることを支える」という私たちの考え方に共鳴し、共に地域医療の課題に向き合ってくれる方を歓迎しています。
専門性はもちろん重要ですが、それ以上に、人と関わることへの誠実さや、チームの一員としての協調性を重要視しています。
事業としての強みは、やはり精神科領域に特化した専門性の高さだと自負しています。
現在、グループ全体で1,000名以上の精神科経験を持つ看護職員が在籍しており、それぞれの地域で多岐にわたる症例に対応できる体制が整っています。
また、豊富な知識だけでなく、実際の現場経験を持つスタッフが多いため、利用者様やご家族からの信頼も厚く、継続的な支援に繋がっていると感じています。
一方で、課題としては、対応エリアが広いため、各地域のリーダーとしての人材が不足している点が挙げられます。
現場をマネジメントしながらチームをまとめていく役割は、事業の成長に不可欠なポジションであり、今後の組織強化における最重要課題の一つです。
今後は、各地域で責任を持ってチームを牽引できる人材の育成や採用にも、一層力を入れていきたいと考えています。
こうした課題にも真正面から向き合い、より質の高い訪問看護サービスを提供し続けられる体制づくりを進めてまいります。
訪問看護あやめが持つ、専門性の高さや現場を支える人材の力は、精神科訪問看護の現場において大きな強みとなっています。
今後はより多様な地域で安定した支援を届けるためにも、人材育成と組織力の強化が鍵となるでしょう。
次の記事では、訪問看護あやめのサービスに対する評判や今後の展望、採用情報などについてご紹介します。
ご利用者の声や、現場スタッフの実感を通して、訪問看護あやめの価値をより具体的に知っていただける内容です。
2025年7月22日 公開
精神疾患を抱える方が地域で安心して生活できるよう支援する「訪問看護あやめ」は、その専門性の…