
社員教育で重視していること
研修・教育・フォロー体制2025年2月19日 公開

「昔より教育・研修体制は良くなった」という口コミを見ました。どのような改革があったのでしょうか。また、貴社が社員教育において重視していることは何ですか。
ご質問をいただきありがとうございます。
長年、アニメーション制作業界では、入社後に職種によっては教育プログラムなどを受けることなく現場に出て実務に臨むことも珍しくなく、新人の早期スキルアップが効果的とは言い難い状況でした。
こうした状況下では、スキル習得に個人差が生じ、よりよい人材育成やアニメーション制作に向けても非効率であると考えておりました。
そこで、弊社は2017年より部門の垣根を超えた育成プロジェクトを立ち上げ、全社を挙げて社員教育に取り組んでまいりました。
この業界において、意図的・計画的な人材育成に着目したのは、弊社が比較的早い部類であると考えています。
OJTの形で業務の流れや必要なスキルを身に着けることは特段珍しいことではなく、むしろ弊業界では現場で実際に手を動かさなければ得られないものの方が多くございます。
そこでより効果的なスキル習得のために、OJTをどのようなオペレーションで実施するか真剣に検討し、実装したことは弊社独自の取り組みです。
具体的には、育成担当者向けに研修を実施し、OJTの効果を高めるポイントや方法論を学べるようにしています。
また、各部署の教育手法やツールを全社で共有し、お互いに良いところを真似しようとする取り組みも実施しています。
例えば、成長度合いについて本人の自己評価と育成担当の評価をグラフ化し、その差異について定期MTGで本人と話し合う、という試みは1つの部署で始まったものですが、今では複数の部署に広がっています。
また、ある部署では、作業フローが統一されておらずマニュアルも古くなっていたので、統一マニュアルの整備を行い、作業フローを均質化させることができました。
弊社も課題はまだまだ山積みですが、育成プロジェクトを立ち上げた当初に比べれば社員教育の重要性は社内に十分浸透しており、その内容も洗練されてきたと自負しております。
今後も全社を挙げて社員教育に注力してまいります。